クラビタウンのツアーについて

デンマークのバックパッカーが「先月からコペンハーゲン-クラビ間の直行便が出来た」って言ってた。あー羨ましい。

僕ら日本人はバンコクなりシンガポールなりクアラルンプールなりを経由しないとクラビ空港には行けない。まークラビが日本人にとって行きたい場所なのかっていう所は微妙だけど、個人的には住みたい街ベスト5に入る場所なんだよね・・。

まーそれはそれとして、僕みたいな適当バックパッカーが「なんとなく」たどり着く場所のひとつがタイのクラビタウンなのだ。ピピ島からなんとなく流れ着いてくるパターンが多い。僕自身も東南アジアを回っている途中で、なんとなくクラビタウンに長く滞在してしまうパターンが多い。施設もそれなりに揃ってるし(ファミマもあるよ)、物価も離島ほど高くないし、かといって人でごみごみしている訳ではない、色んな状況が丁度良い場所なのだ。ちなみに僕はのべ2ヶ月くらいクラビタウンに滞在しているけれど、未だに日本人に会った事がない。おそらく少しはいると思われるのだけれど、互いにその存在を認識する事なく過ごしてしまっているのだと思う(日本語が聞こえないとわからないからね・・・)。

で、そのクラビタウンで何するのって話なんだけど、一応ツアーもそれなりに充実している。近くの島々を回るアイランドホッピングツアーもあるし、あと変わり種としては「乗馬半日ツアー」なんてのもある。タイで乗馬?なんて思われるかもしれないけれど、これはなかなか楽しかった。あと硫黄の影響で神秘的な色になっている温泉なんかは有名スポットらしい(福島県の五色沼の温泉バージョンみたいなの)。

オススメとしては、川沿いのロングテールボートヤクザがやっている「遺跡とマングローブジャングルとフィッシングビレッジを回るツアー」だ。所要時間2〜3時間くらいで、プライベートでボートを使っても400Bだ。僕的に一人旅で参加するツアーはこのくらい小規模な方が良い。一日ツアーを「ぼっち」で過ごすのは結構辛い時もあるんだよね・・・。

参加の仕方は割と適当で、川沿いを歩いていると「ボート乗らないか?」って声を掛けられるので、その誘いに乗るだけ。個人だと400B、他にお客さんがいたりすると相乗りで200Bになったりする。あと遺跡の入場料で40Bかかる。遺跡の受付の人はお釣りなんて持ってないので、小銭の用意は必須だ。1000B札なんて出したら「は?」みたいな顔をされるはず。

発掘所について

最初に行く島(所要時間5分)には
・巨人が発掘された洞窟
・旧日本軍が基地にしていた場所
という2つの見所がある。旧日本軍が隠れていたっていうのはまぁわかるんだけど、問題は巨人の骨発掘よ。

うーーーーーん。これがタイじゃなかったら素直に驚けるんだけど・・・。

僕の中の「旅行中に読む本」の定番が、ユヴァル・ノア・ハラリのサピエンス全史っていう本なんだけど、その本にはこんなジャイアント人類の表記はない。むしろ「ホモ・エレクトス」っていう現代人よりも一回り小さい人類がインドネシア周辺にいたらしい、との記述があるので、僕はそっちを想像していたのだけれど、出てきたのはまさかのギガンテスだった。

モヤモヤした気持ちを抱えながら洞窟の中へ進む。南国にある洞窟は涼しくて気持ちいい。ボートのおっちゃんがガイドしてくれるはずもなく、洞窟がある島の入り口に着いたら、そこからはソロ行動だ。一応↑の画像みたいな案内板がちょこちょこあるので、それを見ながら進んでいく。

インチキ臭いギガンテスの骨の他にも、この地域に文明があったという証拠になるアーティファクトが発掘されていて、それらも展示されている。

タイ人ってこうゆうシュールな事するから好き。ちなみにこのRelicが展示されているすぐ隣には旧日本軍のキャンプ跡があったりして、当時の過酷な環境が垣間見られたりするのだけれど、キティちゃんはどんな気持ちなのだろうか。

その後はボートでマングローブ樹海を進んでいき、伝統的なクラビの「フィッシャーマンズ・ビレッジ」に向かう。水上で生活する人達の村を回るのだけれど、これがすごくモヤモヤする。

まー要するにリアルなクラビの人達の生活を覗けるよっていうのがウリなんだけど、南国の家って風通しをよくするために開放的な作りになっているので、本当に中の生活がモロ見えなのだ。すごく気まずい。普通に人も住んでいるけれど、その目は冷ややかである。そりゃそうで、なんで好き好んでインバウンド連中に自分たちの生活を見せなきゃいけないんだっていうね。

写真撮りまくってた欧米人もいたけれど、僕はとてもシャッターを切る気にはなれなかった。記念撮影というよりは盗撮に近い感覚なのだ。でもまあ、リアルといえばリアルなので、スラムの生活が見たい人はどうぞ。

ここまでで大体2~3時間。夕暮れの時間帯を狙っていけば涼しいしオススメだ。ちなみに僕はこのツアーに2回も参加している。近くのバーで酔っ払って、その勢いでボートに乗ってしまうパターン。なんせ200Bだからね。。

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