チェンマイ⇔パーイ間のスクーター移動について
すっげー細かいテーマで書く訳だけど。
通常チェンマイからパーイに向かうには、ミニバンを使う。その辺にあるツアーデスクとかホテルからパーイまで行くバンを予約して、翌日とかにホテルまでピックアップしてもらい、パーイまで約3時間、山道に揺られながら移動するのだ。料金は200Bくらいだったと思う。シーズンによって変動があるのかもしれない。地球の歩き方やロンリープラネットにも大体そんなようなガイドが書かれていて、確かにシンプルにチェンマイからパーイに移動するという事なら、バンを利用するのが一番良いのだと思う。
でも道中は日光のいろは坂みたいな道が延々と続く。対策をしないとほぼ確実に乗り物酔いになってしまう。加えてタイのミニバンは、会社によっては乗客をすし詰め状態にするので、なかなかキツい3時間になる。でもそれでも行く価値はあるよ!っていうのがネットの主な意見。
距離にして130キロくらいになるのだけれど、僕はこの間をスクーターで移動することをオススメしたい。
まず前提的な話として、東南アジアでスクーターを運転するという事自体に反対する意見がある。たしかに海外旅行保険は余裕で適用外になるし、バイク屋にパスポートの原本が人質に取られるし、万が一事故ったりすると色々と厄介な事になったりする。なので安全を優先する考え方もある訳で、それはそれで尊重するべきスタイルだと思うので、否定はしない。ここでは「それでも乗りたいよな!」っていう前提の元で話をする。
で、そのパーイ⇔チェンマイ間の移動をエンジョイしちゃおうぜっていう訳で、自らスクーターを運転して移動するって事なんだけど、これが超楽しい。スクーターのドライブコースのお手本のようなコースになる。最初はチェンマイ中心部から太めの道路を使って一気に北上、そのあと山道にはいり、ヘアピンカーブの連続を走っていく。基本的にカーブは減速して曲がる。イニシャルDみたいな事がしたい人はすればいいけど、周りに迷惑をかけないように・・・。
是非、空気いっぱい鼻から吸い込んでドライブしてほしい。僕がやっていた季節は野焼きの時期で空気は一年を通じて一番悪いタイミングだった訳だけれど、それでも気持ちよかった。これは本当に現地に行かないとわからない事で、動画とか写真ではなかなか伝わらない体験そのものなのだ。ちなみに僕はソンクラーン中に移動しちゃったので、道中50回くらいカウンターでバケツ水を食らって、2回ほど死にかけた。
バイクは125ccくらいのクラスを選ぶと良いと思う。山道のアップダウンを延々と2時間強なので、ある程度のパワーがほしい。ちなみに初めて125ccクラウスに乗る人は気をつけなくちゃいけなくて、発進するときに日本の50cc感覚でアクセル回すとその瞬間事故る。その代わり山道が終わった後の北海道みたいなまっすぐ道を100km/hで爆走できるぞ。スクーターで100kなんて初めて出したんだけど、とてつもない風圧なんだ。
あとレンタルするバイク屋だけど、ある程度ちゃんとした所から借りた方が良いと思う。山道のど真ん中でエンジンが掛からなくなるなんて面倒くさい自体は出来るだけ回避したい。僕が利用したのはBikkyっていうニンマイ地区にあるバイク屋さん。ここでホンダのclick125を8日1500バーツくらいで借りた。まあまあ割高な料金だったけれど、この赤いclickは今まで東南アジアで借りたスクーターの中でダントツの安定性を発揮してくれた。メンテナンスも比較的しっかりしてた。HONDAすごい。