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土庄町議会を傍聴して思うこと

昨日、土庄町臨時議会を傍聴してきました。傍聴者は5人(内2人はすぐに退室)です。今朝の四国新聞に主な内容は記載されていますが、土庄町民が一番知らなくてはならないことは、載っていません。

それは茂木議員の質問と提案です。彼は本当に住民に寄り添った質問をし、提案をしていました。

1つ目はプレミアム商品券についてです。過去に2度ほど発行した経緯があり、一部の人に偏った買い占めがあったという反省点もありました。今回のプレミアム商品券は土庄町の予算が3000万円で1万3000円の商品券を10000円で10000セット準備して住民基本台帳に記載されている土庄町民は2セットまで購入できるというものです。

茂木議員は生活困窮者にはこの商品券は行き渡らない可能性があると指摘しました。土庄町の人口は約12900人(約5800世帯)です。前回(フレトピアでの大行列)のように並んで買うようになったら密ですし、やはりひと家族で何セットも買い占めが起こる可能性があります。そこで茂木議員は、ひと世帯6000円の商品券を給付してはという案でした。これなら困窮者に利益がまわります。しかし、商工観光課の課長はそれでは経済効果が薄いとの説明で却下でした。どれほどの経済効果があるのか知りませんが、経済効果より生活の底上げの方が大切だと私は感じました。

2つ目は児童手当の上乗せを両町とも実施していますが、この対象は高校1年生までです。そこで小豆島町では、『小豆島町高校2・3年生等臨時特別給付金』を実施することにしました。ひとり3万円の給付です。現在、土庄町にはそのような支援はありません。

茂木議員は同じ小豆島中央高校で、住む場所の違い(小豆島町か土庄町)で臨時特別給付金がもらえる人ともらえない人があるのはいけないのではないか?と指摘しました。教育総務課長は今のところ考えていない9月議会までに検討したい。とのことでしたが、なぜ小豆島町と政策のすり合わせをしていないのでしょうか?また、これくらいのことが直ぐに対応出来ないのでしょうか?奨学金制度でも小豆島町に遅れをとっているのに、さらにこの教育格差を生み出すのでしょうか?

私はこの問題は9月まで待てない直ぐに対応すべきだと他の議員からも声があがるのかと思いましたが、誰一人賛同する人はいません。何のための町議会かと思いました。

土庄町は庁舎建設を始めとする公共事業には力を入れていますが、人への投資や人権意識は小豆島町よりはるかに遅れています。大きな問題です。




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