パーソナルトレーナーの働き方と稼ぎ方
こんにちは。Yosukeです。
パーソナルトレーナーという職種がここ数年で一気に人気になりましたね。
そんな人気職!パーソナルトレーナーはどんなところで働けるのか、またどのくらい稼げるのかを今回は解説していきます。
正社員VS業務委託VS独立開業
パーソナルトレーナーの勤務形態として
正社員
業務委託
独立開業
この3パターンに分かれます。アルバイトもありますが、今回はしっかり生活していく方向けの記事なため除外しました。
それぞれ良い悪いがあります。あなたに合った働き方はどれでしょう?解説していきますのでぜひ参考にしてみて下さい。
正社員の場合
まずパーソナルトレーナーの平均年収は約353万円となっています。(給人ボックス給料ナビより)
これは全国平均年収2021年度の443万円と比べて、残念ながら低い給料と言わざるを得ません。サービス業なため、給料は他の業種に比べて安くなりがちなのです。
働ける場所は「大型フィットネスクラブ」「パーソナルトレーニング専門店」「接骨院」など。
大型フィットネスクラブの正社員の場合
コナミさん、ティップネスさん、東急オアシススポーツさん、セントラルスポーツさんなどですね。
大型フィットネスクラブの場合、基本的に『安定』という言葉がピッタリかと思います。
大元が不動産事業などを行なっている場合が多く、資金力が高く体力がある組織なため、滅多に潰れることはありません。が、新型コロナウイルスの猛威により、潰れてしまった店舗が多いのも実情です。
問題として、パーソナルトレーナーとしての仕事だけでなく、事務的な仕事もたくさんしなければなりません。勤務してみて「こんなはずではなかった」という意見をよく耳にします。
また、大手のフィットネスクラブになればなるほど全国展開されているため『転勤』があります。これをマイナスに捉えるのか、はたまた色んな地域に行けることをプラスに捉えるのかは、個人差があることと思います。
また大型フィットネスはアルバイトから社員に上がるケースが多い業界だったりします。
パーソナルトレーニング専門店の場合
大型フィットネスに比べ、プレイヤーとして勤務する時間は相当増えていきます。
働き方に関しては、店舗により大きく異なりますが、基本的に拘束時間は長くなる傾向にあります。理由として、パーソナルジムの利用が多くなる時間帯は『仕事の後』『朝一』です。
日中がデットタイムになるジムが多いため、間に休憩を取りながらお客様の予約に合わせて勤務するところが多いです。
都内のとあるパーソナルジムの場合
7時〜23時
この時間を休憩を挟みつつ勤務します。
私の経営しているパーソナルトレーニングスタジオZilch(ヂルチ)の場合は
10時〜22時
この時間帯でお客様のご予約状況に合わせて完全フレックス勤務になります。予約が少ない日は1時間で仕事が終わる日もあります。
ジムのよって給料体系も異なります。
基本給は少なく、インセンティブで稼ぐパターン
基本給が高く、インセンティブがつかないパターン
インセンティブとは、パーソナルトレーニングを行なった本数で合ったり、高い契約をとったり様々な場合があります。
①の場合は、実力によって給料が変わり、うまくセッション予約を調整できるマネジメント力であったり、契約率・継続率の個人スキルが求められます。
正社員という安定を求める人にとっては②のパターンの方があっているように思います。
接骨院の場合
他2つに比べ、求人数は少ない傾向にあります。
また、さらに低賃金になる傾向にあります。
理由として、接骨院のクライアントのパーソナルトレーニングが安価になる傾向にあるからです。また、接骨院の業界が下積み時代は給料が安く拘束時間が長いことが当たり前な風潮がいまだに残っていることも理由の一つかと思います。
正社員のポイント
安定はするため生活基盤の構築には向いている
スキル・知識・実力が低い方でも何とかなる
基本的に高収入は期待できない
拘束時間が長くなりがち
業務委託の場合
業務委託は雇用契約ではありません。そのため社会的な保証が弱くなります。場合によっては、賃貸物件の審査に落ちたり、クレジットカードが作れない、などの問題が起こることがあります。
実際に、私は昔大型フィットネスクラブで業務委託をしており、毎月の手取りが60万程度ありましたが物件の審査に落ちたことがあります・・・。笑
業務委託の場合は
パーソナルトレーニング専門店での業務委託契約
大型フィットネスクラブでの業務委託契約
この2種類に大きく分けることができます。
①に関してはの給料は1セッション2,000円〜となっていることが多いです。
1セッション2,500円・場所代500円となっているジムもあります。
店舗が集客をし、予約が入ると体験の担当をしてそのまま契約が取れるとそのまま担当になるというジムが多いです。
ここでよく働かれている方が不満になることは、1セッション料金が安いというものです。ジムの料金ではクライアントから1セッション10,000〜15,000などの金額をとっているにも関わらず、なぜこんなに自分には安いんだ!という不満です。
少し脱線する話なのですが、そのような不満を話され独立して失敗するトレーナーをこれまで10人ほど見てきました。皆1年ほどで店をたたみました。
この10人。共通点があります。
それは集客にどれだけコストがかかるのか全くわかっていない。
という点です。
普通はクライアント1人、お店に来てもらうためには相当な広告費がかかっています。それを計算していくと1セッション2,500などの料金は実は妥当だったりします。
初回体験を成約率の高いトレーナーが行い、契約が取れたらその後担当だけ任されているパターンもあります故、あまり不満に思わない方が良いですよね。
②大型フィットネスクラブで業務委託の場合、こちらはセッション料金の50〜85%と非常に手取りが高くなりがちです。
私は元々大型フィットネスクラブで、業務委託をしていましたがその時の歩合は70%でした。そのため1セッションで約5,000円頂いていました。
絶対こっちの方が良いじゃん!と思う方が多いかもしれませんが、そんなに甘いお話ではありません。
大型フィットネスクラブの業務委託の場合は、集客は全て自分です。
つまり自分で営業をして、キャンペーンを行なったり、POPを貼ったりしていくことでお客様を獲得します。
実力差が大きく出ます。
営業力のないトレーナーは8時間ジムにいたしても、収入は0円です。
ハイリスク・ハイリターンになりがちな業務体系になりますが、将来自分のジムを持ちたいと考えている方は、これを経験しておいた方が良いと私は思います。この環境で売れるトレーナーでなければやっていけませんし、この不安定な環境を耐えられるメンタルを作らないと経営はできません。
業務委託のポイント
大型フィットネスでやる場合は、実力次第でかなり稼げるがリスクも高い。
パーソナル専門店の場合、そこそこ稼げるが波がある。
正社員に比べて安定しない。
空き時間に他のこともできる。
独立開業の場合
最もリスクが高いが自由度が高く、年収1,000万円も夢ではないのが独立開業です。
業務委託で働く場合も開業届を出しているため、ある意味独立なのですが、今回の場合は「自分のジムを持つこと」という視点で書かせて頂きます。
冒頭に申した通り、独立開業のリスクはみなさんが思っている以上かもしれません。
中小企業白書を参考に、個人事業主の廃業率を見てみましょう。
・1年で37.7%、3年で62.4%が廃業
・10年では88.4%が廃業
このように個人事業主として開業した人の約4割が1年以内に廃業。
10年後まで生き残れる人はたったの1割になっています。
そして、パーソナルジムの大きな問題は「参入障壁」が低いというものです。
パーソナルトレーナーは国家資格がないため、誰でも名乗ることが可能です。マンションの1室からでも経営することができます。
つまり、お金がそんなになくても始めることができてしまうビジネスなのです。
一年間は売上好調!2年目には近隣にパーソナルジムが増え始め、売上激減。これが現実に起こります。
昔、リラクゼーションサロンがブームになりたくさんの店舗が増えたことをご存知でしょうか?
60分2,980円
という格安リラクゼーションサロンが流行り、業界の価格破壊をおこしました。
今では、大手の安いリラクゼーション店と、質を追求した比較的高いリラクゼーション店の2曲化になり、多数のリラクゼーションサロンが撤退していきました。
パーソナルジムでも同じことが起ころうとしています。
経営の素人がパーソナルジムを出し、思っていたよりお客様が来ないため価格を下げる。
多少安くしたところで、お客様は実はそんなに増えません。
素人になればなるほど、価格を下げるビジネスは難しくなっていきますが、パーソナルジムの場合、基本的に経営の勉強をしていない人が多いためこのような失敗を多く耳にします。
独立して、力のある方は本当に年収1,000円というのは夢ではありません。
なぜなら私自身パーソナルトレーニングスタジオZilchオープンした初年度の年商は1店舗で2,100万円を達成しました。年収は明かしませんが、一気にお金の面は楽になりました。
しかし、その分休みはなくなりましたし、経営する上でのストレスは計り知れないです。
雇われで、上司に対する文句を陰で言っててもお金をもらえる方が絶対に楽です。
また、パーソナルジムを経営する上で重要なのが『立地』『差別化』になってきます。特にこの『差別化』に関してはかなり難しく、どこのパーソナルジムのホームページを見ても正直似たような作りです。
お金をかけて綺麗に整えてあるところもあれは、安っぽいホームページのジムもあります。
独立開業のポイント
ダントツでハイリスク
参入障壁が低く、パーソナルジムだらけになるため一層経営が困難
差別化が難しい
うまくいくと年収1,000万円も夢ではない
いかがでしたか?中々厳しい現実があると思います。
しかしパーソナルトレーナーはお客様に寄り添ったB to Cビジネスなので、やりがいは非常に高いですよね。うまくいっている人はそれなりの勉強をしています!トレーナーとしてのスキルがあるのは当たり前。
ただ、それ以上に大切なこともあると思います。
【ドリーメイク株式会社】
パーソナルトレーニングスタジオ Zilch(ヂルチ)
Zilch海老名店大規模リニューアル
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