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急性期KAFO使用群の効果。使用群と不使用群との比較。

急性期脳卒中患者における長下肢装具を用いた歩行練習が身体機能と移動能力の長期予後に与える影響

PTジャーナル vol1 no8

理学療法ジャーナルで2020年度の準入賞をとってました。アブストラクトは無料で読めます。

要旨 【目的】本研究の目的は,歩行未自立の急性期脳卒中患者に対する長下肢装具(knee ankle foot orthosis:KAFO)を用いた歩行練習の有無が,急性期病院退院時の下肢の運動麻痺と回復期病院退院時の移動能力に及ぼす影響を調査することである.【方法】脳卒中患者47名を対象に,急性期病院退院時の下肢Brunnstrom Recovery Stage(BRS),回復期病院退院時の歩行項目と階段項目の機能的自立度評価法(Functional Independence Measure:FIM)点数,在院日数を後方視的に調査し,分析した.【結果】下肢BRSは,KAFO不使用群に対してKAFO使用群で,より運動麻痺の改善を認めた.また,歩行項目および階段項目のFIM点数において2群間に有意差を認めたが,在院日数に有意差は認められなかった.急性期病院退院時下肢BRSと回復期病院退院時の歩行項目および階段項目のFIM点数における相関関係は,KAFO使用群で有意な正の相関を認め,KAFO不使用群では歩行項目のFIM点数のみ正の相関を認めた.【結論】急性期脳卒中患者に対する歩行練習は,運動麻痺の回復や歩行,階段動作の獲得における長期予後に影響しており,歩行未自立者に対してKAFOを用いて可及的早期より歩行練習を行うことの有効性が高いことが示唆された.

KAFO使用群と不使用群での比較をしています。

急性期入院時に両群の差はありませんでした。

回復期退院後には使用群が不使用群と比較してFIM歩行、FIM階段が有意に改善していました。

またまた早期使用をが効果的であったとの報告です。

論文では「使用」と書いてあるので、作製したのか、備品を使用していたのか、それらが混ざっていたのかはわかりかねます。

高島らが報告したものも急性期での早期作製が効果的であったとしていますが、こちらも同様の結果になっていますが、回復期退院時の歩行FIMも改善しているのでより早期作製(使用)を支持するものと考えられます。

ちなみに簡単にまとめてます。

あらためて急性期でのリハビリテーションの重要性がわかります。

FIM歩行
使用群5±2 vs 不使用群3±2
って改善度すごいな、、、

破壊力抜群の論文です。







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