SHBからGSDに変更。その効果は?
https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2010/0/2010_0_BcOF1034/_pdf
相澤病院の症例発表です。
このケース回復期でSHBを作製して屋外歩行自立を獲得していました。しかし、相澤病院にてCI療法のため入院後そく、GSDに変更しております。
166病日回復期退院。182病日相澤病院入院。
結果はというと、
上田式片麻痺機能評価下肢:6→7
背屈角度:0°→5 °
MAS(三頭筋):3→1
MMT:股関節:屈曲3→4 伸展2→3
膝関節:屈曲2→4 伸展4→5
足関節:背屈2→3 底屈2→3
2ndピーク:0.24Nm→1.15Nm
と改善がみられたとの事でした。
特徴的なのはまず、回復期を退院して1ヶ月たたないうちに、相澤病院に入院。その後すぐにGSDに変更しているという点です。
残念ながらこの抄録だけではSHBがいつ作製されたか、作製した時の機能等まではわからないので、その時の選択としてSHBが適切であったのかの判断まではわかりません。
しかし、1ヶ月たっていないなかで装具を変更する必要があったということは、よく考えなければいけないと思います。
相澤病院での治療後は機能改善がみられています。特にMAS、2ndピークは大きく改善が認めます。
これはGSDにて背屈運動を妨げず、歩行中のフォアフットロッカーが生じたことによって改善がしたのではないか?と考察しております。
背屈を制動してしまうSHBの使い方を考えていく必要があると考えさせてくれます。