症例報告と抄録
症例報告と抄録
本日も症例報告の抄録を見ていきます。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/ptkanbloc/31/0/31_14/_pdf/-char/ja
相澤病院での発表です。
PTの発表だとBRSを使用することが多いですが、海外などではあまり使用されません。
麻痺の程度は上田式12段階機能テストにて評価しています。またNIHSSで総合評価するなど、より詳細な評価法を用いているのが特徴的かと思いました。
長下肢装具を使用したことで改善が促されたのかは正直わからないですが、急性期から5単位PTを行うって結構凄いことだと思います。
こちらから学ことは、その患者さんの状態を示すのに適した評価手段は何かを考えること。が大切かと思います。
BRSでは同じステージⅣのひとでもぎりぎり分離運動がでてⅣのひともいれば、かなり分離ができるⅣのひともいます。でも評価上は同じⅣになります。このよう考えると、12段階に細かく分かれていれば改善度合いがよりわかり適切であるかもしれません。
この抄録からでは長下肢装具の使用が本当に効果的だったのか?が説明をどうしていくのか?そのための評価は何か?を考えていかなければならないと感じます。
症例報告って何と比較して良かったのか?また本当に効果的だったのかを示すのは難しいと思いました。