TAPSについて
TAPSについて。
昨日の論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspo/31/1/31_67/_pdf/-char/ja
ではすべてTAPS作製をした患者さんでした。
何度か紹介しましたか、TAPSの使用経験がなくTAPSってなに??って方もいると思いますので、紹介します。
TAPSは藤田保健衛生大学の才藤教授(リハ医)などにより作られた装具です。その為、東海地域では処方される事が多いです。
画像を見てもらうとわかるように、金属支柱よりスマートです。重さの面も、金属支柱より軽くなっており外見の面での問題はクリアしていると思います。
また、調整機能が付いていることが凄く助かる所です。装具装着したまま調整が行えるので、時短になります。
金属支柱では「制限」になります。つまり、たわまないです。しかし、TAPSは「制動」になります。つまり、たわみます。たわみのいいところは、体重をかけると曲がっていくことです。
例えば膝折れの危険性がある場合。背屈を制限or制動する事が多いと思います。
制限では膝折れは止めることができるかもしれませんが、立脚中期〜後期にかけての背屈を邪魔してしまいます。
制限つまり、たわむ装具であれば、膝折れをある程度制限しつつも、たわみながら背屈が可能なので、立脚中期〜後期の背屈を出すことができます。
TAPSは支柱の強さを選べます。これにより、どの程度たわませるかの調整が可能です。たわむ方からフレキシブル、スタンダード、セミリジット、リジット、アルミと強さを選びますのでTAPS作製時には必ず決めておく必要があります。作製後は変えられないようです。僕の経験では真ん中の3つが処方されやすい印象です。
重症度としては金属支柱>TAPS>SHBみたいや形になります。
膝は不十分だけど、ある程度コントロールできる。軽くてスマートな装具が望ましい。みたいな場合は選択肢にはいると重います。
ちなみにTAPSの後続機のRAPSが出ています。さらに軽くなっているので患者さんの受け入れもいい装具だと思います。