皮質網様体路が残存していればなんとかなるかも。
皮質網様体が残存していればなんとかなるかも?
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rigaku/advpub/0/advpub_11443/_pdf/-char/ja
最新の理学療法学からとても参考になる症例報告がありました。
皮質脊髄路は大きく損傷され麻痺、感覚障害が重度の方へのリハビリテーションをどう進めるか?
この症例は長下肢装具を使って治療を進めていきました。
皮質脊髄路の損傷のため、随意運動は困難。だけど皮質網様体路が残存していたため、立位や前型歩行をすることで、機能が回復するのではと考えて治療を進めていったようです。
結果をみると、股関節や膝関節など近位筋が良くなっているのが目立ちます。
神経生理学的にも納得のいく回復だと思います。
今回のケースは皮質網様体路はテンソル画像にて判定しています。当院ではなかなかこの画像が送られることはないので、判断か難しいところが難点です。しかし、重度片麻痺患者の方への治療の進め方は非常に参考になります。