生活期目線から回復期での装具を考えてみる
今回の論文は生活期の問題点を浮き彫りにしてくれます。これを見ておくと、回復期の責任を感じずにはいられないと思います。
この論文は斬新的なのは、いきなりQ&Aが始まります。論文ではなかなかみないですが、これは見やすいですので、さらっと読めてしまいます。
私たちが装具を適当に作ると、生活期で問題が生じてしまいます。そのため、患者さんやセラピスト、義肢装具士さんが戦っています。
例えば、病院での作製であれは一回来るだけで、数人の装具作製が出来ます。処方も病院が出してくれるので、トラブルは少ない。セラピストもいるので一緒に動作や状態も確認できる。
生活期では、障害者総合支援法での作製が多くなります。障害者認定をうけ、患者自身が動いて相談所等に行き、さらに適正かどうかの判断をしに再度行くなど時間、移動、お金など楽ではありません。義肢装具士も患者宅に行くのは効率が良くありませんし、あまりおいしい話ではないようです。
なので、回復期でしっかりとした物を作っておくのが必要です。
生活期でこのような問題が起きていると知る事で、回復期での選択も変わってくると思います。
続く。