エビデンスからみた下肢装具と理学療法
エビデンスからみた下肢装具と理学療法
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjrmc/56/4/56_56.277/_article/-char/ja
エビデンスの紹介です。臨床で応用するにはエビデンスだけではないと思いますが、広く普及をしていくためには大きな武器となると思います。
本日はKAFOについてのエビデンスです。
結論からいうとKAFOについてはエビデンスが不十分な状態です。
まだ、AFOなどの研究と比べて報告が少なかったりすることが影響していると思います。
早期離床は今となっては常識となってきましたが、以前ではリスクが高いとされてきており、KAFOの使用はAFOと比べて使用の歴史が浅いと予想されます。
しかし、脳卒中ガイドライン2015では早期離床を促進するデバイス、歩行トレーニングを支援する機器として近年は注目を集めています。
KAFOのエビデンスは今後構築されていくと予想されます。KAFOを使用する理論を紹介します。
KAFOでは早期離床が行える。支持性が不十分な患者さんでも立位訓練が行えるので廃用も防ぐことが出来ます。
膝(股、足関節)の支持性が不十分であると膝屈曲位となりやすく、股関節の伸展が生ませません。股関節は下肢と体幹をつなげる関節であり、姿勢制御への影響が大きいです。また、CPGを賦活するには股関節が重要とされています。
などなどKAFOの使用して改善をさせる理論はある程度出来上がってきていると思われます。
これが本当なのかどんどん研究が進んで基準やらが確立していくことでエビデンスが出来上がってきます。
エビデンスはまだ不十分ですが、研究報告によりKAFOの効果は示されてきています。