姫路城マラソン2023
2月26日、姫路城マラソンに参戦してきました。
実に4年ぶりのマラソン。しかもこれまではしっかり練習を積んで出走したことがなく、いつもトラックメインの練習で臨んでいました。
しかし今回は2〜3ヶ月程度ですが、じっくりマラソン向けのメニューをこなしての挑戦。気持ちとしては実質初マラソンです。
ちなみに以前、自己紹介で『マラソンはいつかそのうち…』と綴りましたが、今回出走に至った経緯は、
①東京マラソン2024に準エリートで出場する
②近年、ハーフの記録が向上・安定してきた
③競技者として脂が乗りつつある年齢になった
④今後、どれだけ練習に時間をかけられるか分からない
この4つが理由です。中でも、東京2024に関してはまだ出走するか決めていませんが(携帯持って走らないといけないとか聞いたので)、少なくとも今季で一度マラソンを経験しておき、来年に向けたベースを作っておきたいと考えたのが一番の理由です。
ということでいざ姫路城マラソンへ。しかし道のりは平坦ではなく、丸亀までは順調にトレーニングを積んでいましたが、その後A型インフルエンザに感染。予防接種を打っていたこともあってか幸い軽症でしたが、一時は出走を見送ろうかと考えたくらい不安がよぎりました。
インフル明け、調子を確認すべく25km走を実施。
レースを想定して3'45〜50で25km。インフル明けを考慮すると、比較的余裕を持って走れたかなあと。あと10kmと言われると怪しかったですが、少なくとも30kmまでは問題なく押せるなという感じでした。そのため、姫路への出走を決意。
当日は気持ちの良い晴れ模様。前日受付の際はかなり風が強かったですが、当日の姫路市街地は無風(ただ、後述しますが山間エリアは風ありでした笑)。
気温が低いので、今回は思い切ってRCユニを着ず長袖×半袖の重ね着で冷え対策。自分は特にお腹が緩くなりがちなので、長時間低温と戦うことは自分にとって死活問題です。笑
肝心の目標ですが、今季マラソンに挑戦するにあたり2時間40分切りを目標にやってきました。練習内容、同レベルの人の記録、諸々かなり分析した結果、やはりこの辺りの記録が妥当かなと。悪くても2時間45分は切らないといけないと思っていましたし(むしろ練習さえ積めば絶対切れると思っていた)、何ならこれだけマラソンに向けた練習をして2時間50分もかかったら、ほんとに適性がないんだなと考えていました。
当日は9時スタートなので逆算して5時起床、朝食(おにぎり×2、バナナカステラ、バナナゼリー)。会場まで徒歩15分程度でゆっくりできたので、6時半からホテル周りで軽くジョグ+動き作り+流し。会場でどれだけアップができるか分からないので、割としっかり動かしました。
スタートロスは6秒ほど。コースはざっくり言うと、17kmまで緩やかに上り、33kmまで緩やかに下り、37kmまで緩やかに上り、ゴールまで緩やかに下る。
レースプランとしては前半は無理せず79〜80分台、後半で少し上げてサブ40。仮に垂れても前半無理しない分、サブ45はできると考えていました。とにかく35kmまで3'45〜50で押し切れたら、ラスト7kmはキロ20〜30秒落ちでもいいかなと。
前半抑えると言っても19'10(3'50/km)では抑えたいなー、と思っていたので少し遅いがまだ序盤なので焦らずじっくり。
最初の5kmと変わらず。急な箇所はないが、やはりなだらかに上っている。ただ、ここまで動きは完全にジョグで、キツさは全くない。
山間地域に入り、11kmから急に向かい風が強くなってきた。4人程度の集団に付くが、イマイチリズムが合わず付いたり離れたり。そしてラップが19'25。向かい風があるとはいえ、少し遅い。気持ち力を込め始める一方、少し脚を使ってしまった印象。
17km過ぎの折り返しまでは遮るものもなく、中々の向かい風。ここまで緩やかに上っていたが、ようやく折り返し。4人程度の集団に付いたり離れたりしていたが、ここから気持ちの良い緩やかな下りに入り、得意なだけあって集団から抜け出し一人旅に。
予定より1〜2分遅い。このまま行けば42分台か〜と思いつつ、向かい風区間で少し脚を使っていたので若干不安が過ぎる。
下り区間に入ってずっと一人旅だが、完全に自分のリズムで走り出す。前半の向かい風でやや脚を使っていたが、この区間では身体の力を使わず、休むことができた。快調。気持ち良すぎて、沿道の応援にひたすら応えた。笑
手元の時計では25kmから3'40切りを刻み続ける。かなり快調。そしてこの辺りになると前から溢れてくる選手を次々捉える。あと12km。当初の予定通り、35kmまでは何とか持って欲しいと思うばかり。
一方で、かなり快調なだけあって『今日絶対に40分切りを決めてやる』と強い気持ちが生まれ始めたのもこの辺り。お腹の調子も良いし、ほんとに決めるなら今日だなと。
更にペースが加速し、概ねキロ3'35前後に。33km過ぎで折り返し、また緩やかな上りに入る。ここでも意識したのは『35kmまで』。でも実際のところ、上り区間に入っても全くペースが落ちず。。。
33kmの折り返し後上り始め、35km付近からは流石にキツくなってきた。しかも左の脹脛が攣りそうというか、状態がちょっと怪しい。ただ、それでも身体は動いておりペースは全く落ちず。
そしていよいよ37km。ここから市街地エリアで再度下り基調に。この時点でフィニッシュ予想タイムが何分になるのか全く認識していなかったが(とにかく押せ押せ状態だった…)、残すは下りのみとなったので、良いタイムが出ることだけは理解できた。
そして40km通過。置かれていたタイマーで『2:30:××』の数字を見て、初めてフィニッシュタイムが予想できた。あと2.195kmなので8分ジャスト=2時間38分台、これは行けるなと。
キツかった!最後までペースは落ちなかったが、最後の最後でラスト数百メートルは脚も心肺もかなり一杯一杯に近かった。あと1kmあったら、おそらく失速していたはず…。逆にそれくらい上手く配分ができたというか、自分の状態を理解できていたのかなと。
最後は久しぶりにガッツポーズが出てしまった。まず目標通りサブ40、自分にお疲れさまと言いたい。
今回はしっかりと『マラソン』に向けた練習を積んできたので、結果的に驚くことではなかったですが、やはり練習の成果が記録として証明できて素直に嬉しいです。2時間30分台、やっぱり40分台より響きが良いなあと。笑
あと、過去を掘り下げれば自分は元々『長距離選手』ではなく『中距離選手』だったので、元800mランナーでもやればこれくらいは走れるよ!という示しができたのはちょっと嬉しいです(完全に自己満足ですが笑)。ましてや自分は中距離時代も全然力のある選手ではなかったので、マラソンに興味のあるミドルランナーには自信を持って頂きたいです。
最後になりますが、レースまでのプロセスをざっくり振り返ると、準備期間は概ね2〜3ヶ月です。
当初練習は距離走(25〜30kmのペース走)しか考えていませんでしが、距離より時間が大切かと思い、ロングジョグをこまめに取り入れ、レースに近い時間を走ることを意識しました。あくまでジョグなので、ペースは無理せずいつも通りキロ5分前後で行いました。
また、平時のジョグは元々50〜60分程度だったのを、70分をベースに行いました。ポイント練習ももちろん重要ですが、そういったベース作りの練習のボリュームを増やした点も良い方向に起因したのかもしれません。
また何か気が付けば書きたいと思います。
今週末は有田川駅伝、来週はびわ湖マラソン。
怒涛の3連戦でどこまで走れるか分かりませんが(びわ湖は身体の状態次第で見送る可能性もありですが、出たい笑)、引き続き楽しみです!
ではでは。