最高にうまいタピオカの飲み方
11月6日(水)晴れ
「タピる」という言葉が今年の流行語大賞にノミネートされたらしい。
最近はやりまくっているタピオカを見ていると、10年前くらいにブームになったクリスピークリームドーナツを思い出す。
当時新宿のクリスピークリームドーナツの店から、ディズニーランドの人気アトラクション並みの行列ができていて、2時間もかけてドーナツを買う人たちがたくさんいたのだ。
10年前のドーナツも、今年のタピオカも、はたから見ればそんなに価値があるものなのだろうかと思わなくもないが、考えてみれば僕がやってるアートだって、絵1枚に大量のお金をかけて取り合いをしているのだから、人間というのはこういうものなんだろうね。
タピオカといえば、僕も2012年の夏にクアラルンプールで
「世の中にこんなうまいものがあるのか!?」
と思えるくらいうまいタピオカミルクティーを飲んだ。
別にそのタピオカが特別おいしかったわけではなく、クアラルンプールの街と気候がそうさせたのだ。
炎天下のクアラルンプールを歩き回り、疲れたし喉も渇いたので、とりあえず近くにあったタピオカ屋に入った。注文すると氷を入れたタピオカのカップにラップをはって、機械でシェイクしてくれる。それによりキンキンに冷えたタピオカミルクティーができるのだ。
キンキンに冷えた砂糖たっぷりのタピオカミルクティーは、熱帯の蒸し暑さで疲れ切った体には最高にしみた。あまりにもうますぎて「あ"〜〜〜!!」とビールのCMのような声が出たのはここだけの話である。
なので、タピオカ好きな日本の若者に言いたい。うまいタピオカを飲みたいなら、日本の店でわざわざ行列に並んで買うのではなく、今すぐクアラルンプールに飛ぶべきだ。
そこで高温多湿の街を歩き回り、もう限界というところでタピオカ屋に入ろう。たいていの店では注文の際にミルクティーに入れるシュガーシロップの量を聞かれるから、マックスで注文すること。
そしてベンチに座りながらキンキンに冷えたタピオカミルクティーを飲めば、もうインスタ映えなんて死ぬほどどうでもよくなるくらい、体全体が喜ぶような最高レベルのタピオカミルクティーの体験ができるだろう。
これを体験してしまうと、涼しい日本で飲むタピオカには魅力を感じられなくなるので、ブームに踊らされて失ってしまう時間とお金を別なことに使うことができるはずだ。
今日は大変有益な情報をシェアしてしまった。