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NFT始めました(再)
トランプ大統領の再就任に合わせて、ビットコインが高騰した。彼の、というより米国大統領の、仮想通貨へのポジティブな姿勢は、仮想通貨が怪しげな投機ゲームから、(それなりに)信用のある資産へ、世間の見方が変わるスピードを大きく高めたと思う。まだまだ草コインと呼ばれる信用のないミームコインは数あれど、さすがにビットコインやイーサリアムを同列に考える人はいないだろう。
年始にそんなことを考えていたら、ふとNFTを思い出した。
NFTアートとは、ブロックチェーン技術を活用してデジタル作品に唯一の所有権や真正性を付与するアートのことです。これにより、データとしては複製可能な作品でも、唯一無二の「公式オリジナル」として取引やコレクションが可能になります。
数年前にNFTは大きな話題になり、デジタルアートがアート市場で注目されるきっかけになった。しかしその後は、お金目当ての投機プレイヤーによってカオス状態となり、当時盛り上がっていたメタバースブームの終焉とともに、1〜2年でほとんど見向きもされなくなってしまった。
僕も当時いくつかのNFTの作品を作っていたが↓、数年前のことなのに今はノスタルジーすら感じてしまう。
上記の記事の中で、僕はこんなことを書いていた。
大爆発した業界には、様々な思惑渦巻く有象無象のチリが集まってくるのは世の必然。今現在はかなりカオスな状態の上、参加するハードルも高い。やがてそのチリがまとまり、一つの惑星が形作られていくように、いずれこの熱狂が収まり、インフラが整えられ、一般化していくことだろう。
仮装通貨が、熱狂から安定に差し掛かったように、NFTもだいぶ盛り下がったとはいえ、市場としてはそれなりに安定し、成熟してきたのではなかろうか。
そんなことを思い、試しにちょっとやってみようと、数年ぶりにOpenseaの自分のアカウントを開いてみた。使い方などいろいろ忘れているので、調べながらやっていると、嬉しい驚きがあった。
昔はガス代といって、作品をNFTにする際にそれなりのコストがかかったのだが、今はポリゴンというブロックチェーンを使えば、ほぼ無料なのだ(ガス代は売れた時のみ)。
これなら毎日作品をアップすることもできるし、Openseaを自分のポートフォリオのように使うことも可能である。
僕はemptyという作品を作っているのだが、この作品はいろんなバリエーションを作れる一方、それを全部リアルなアートにするのはコストがかかるので、作品に落とし込むピースは厳選せざるを得ない。しかしながら、デジタルならばいくらでも発表することが可能だ。
ということで、今まで作りためてきた作品を1つずつOpenseaにあげていくことが日課となった。
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嬉しい。これで今までボツにしてきた作品は報われたし、「これはちょっと地味だからボツかなぁ…」とか作りながら考える必要がない。
毎日Opensea上を埋めていく作品を眺めつつ悦に浸る日々。いつまで続くかわからないけど、今年1年くらいは楽しめる日課になりそうである。