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さくらラテを飲んで10年前を思い出す(今日のポエム)

2月28日(金)晴れ

今日は移動ついでに飯田橋のスタバにいる。
スタバではいつもアイスコーヒーなんだけど、今日は期間限定の「さくらラテ」を頼んだ。

久々に飲んださくらラテに少しジーンときた。おいしいからではない。思い出すのだ、10年前を。

ちょうど10年前の今頃、僕は同じスタバで、同じさくらラテを飲んでいた。

傍には、フリーになるための参考書。

ちょうど会社を辞め、有給消化の時期で、ずっとスタバで開業の仕方や税金のことを勉強していた。

その時飲んださくらラテは、あまり好みの味ではなかったけれど、なぜかよく覚えていて、毎春スタバでさくらラテが発売されるたびに、当時のことを思い出す。

そして今年はついにあれから10年目。ちょうど飯田橋に来たので、(好みの味ではないけれど)また飲みたくなってしまった。

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10年という月日の早さには驚かされるけど、10年なんとかやってこれた事実には有り難みしか感じない。これは僕の力ではない。協力してくれた方々や、運の良さの賜物だろう。この有り難みはいずれ、なんらかの形で返していければ本望である。

そして何か新しく始める時の、あの少し冷たくも柔らかい風に吹かれながら船出をするような感覚、多少の期待と、多少のおっかなびっくりな不安感が同居するような心情は、いつ思い出しても胸が熱くなるね。

「人生は旅である」と誰かが言っていたけれど、まさにそんな比喩がしっくり来るタイミングが人生ではいくつかあり、今後もそんなタイミングを多く体験できたら素晴らしいことだ。そしていつも最初の一歩は、「あてもなく」「なんとなく」始まるものだと、当時を振り返りながら思ったりする。

今年のさくらラテも、やっぱり僕の好みの味ではない。

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