はじめてDJイベントを主催した話
何故やろうとしたのか
すごく簡単な話、もともとうっすらやってみたいなと言う気持ちはあったところに皆さんご存知コロナ騒動で箱がどこも苦しい状況になった。
それによって私は"箱を支援する"という大義名分を得てしまった。じゃあやるか、、、と。
構想と交渉
やるならROCKイベント、それは最初から決まっていた。ただどういうROCKイベントにするのか。
名古屋の主要なROCKイベントを一通り想像して同じにならないようにコンセプトを決める。
私はROCKという大枠な中であれば大方ほとんどの音楽は好きだ。唯一古いハードロックやメタル、ガールズロックの類に苦手意識がある程度で。自分のDJのスタイルもだいたいそんな感じでメタルコアからメロコアからミクスチャーやスカ、アニソンまで使う。なんならROCK以外にもHIPHOPやR&Bがわりと好きだったりもする。
あっそれそのままコンセプトにしちゃえば良くね?と。
ただわりとなんでもかかるROCK主軸のイベントとなると名古屋には私もちょいちょい遊びに行ってる斬る'em ALLという人気イベントがある。
似ててもいいけど似すぎてちゃダメだなと斬るえむにはない要素を盛り込むための人選とコンセプトを練る。
人選でこれは絶対だと考えていたのが感染症対策で入場規制を設けるため少数精鋭部隊を作る必要があった。出演者が多過ぎるとそのぶんお客さんの入場出来る数を圧迫してしまうからだ。
まずは自分が客で遊びに行ってる範囲での印象ではあるが斬るえむさんではほぼ洋楽は流れないVJもいない、じゃあ洋楽とVJをまずは取り込んでみようかと考えた時に私はこの両方を1人で完結させられる人物を知っていた。
それがVDJの"麦わらの大谷"である。
普段はアニクラが主戦場の彼ではあるが実はROCK好き、もっと言えば無類の音楽好き、特に洋楽ミクスチャーが大好物と言うのは知っていた。
さらにVJやらせても素晴らしく時々ぶっこむおふざけで映像で笑いを取ったり、エフェクト?と言っていいのかわからないが複数の映像を重ねたかっこいいVJももちろん出来る。
交渉の結果、無事にOKを貰い一気に斬るえむさんにはない要素を得た。
次いで、このご時世でやるので換気が必要である。音量を抑えて常時換気でやっている箱もあるが音量を抑える事を私はしたくなかった。
何故なら私自身が何故、箱に足を運ぶかと言えば一番の理由は爆音の音楽を浴びに来てるからである。音量を抑えてしまっては楽しさも半減なのだ。
そうなると扉を開けて換気をこまめにする必要がある。その間もちろん爆音で音楽を流すことは出来ない。そこでレギュラーDJとして運営もお手伝いしてるイベントのイマイケドープで採用してる換気中に転換とMCが入るシステムに辿り着く。
MCだけで活動する人と言うのは、そう多くないし単純に先に書いた理由で来客数上限を圧迫したくなかったためDJ兼任で喋れる人、、、考えるまでもなく一瞬で思いついた。
それが"DJヘポポタマス"である。
もちろん喋れるから誘っただけではなく彼は人を楽しませるためによく考え、そのための労力も惜しまない。DJと言う手段を用いたエンターテイナーのような印象を持っていた。比較的硬派に選曲とスキルで戦う事が大半の私とは真逆に近いタイプ。それでいて決してスキルがからっきしと言うわけでもない、ちゃんとDJ出来る。
こちらも交渉の結果OK
VJが麦わらの大谷だけでは本人がDJする時どうすんだよってのもあり、もう1人VJを誘う必要があった。こちらも来場者上限を圧迫しないためにDJも兼任出来る人で考える。
そこで思いついたのが"Makky"だった。
DJとしても私の弱点であるガールズロックの成分を補完出来てVJもこなせる。
ここまで完璧過ぎるほど少数精鋭部隊を作る事が出来ていたが後にMakkyは出演辞退となった。
まぁこのご時世ですからね仕方ありません。
これでイベントの骨組みは出来たので肉付けを始める。
まずはこれまた私の苦手要素、メタル系統の音楽の補完のために会場の店主、花井さんにお店の仕事もあるのでOPEN DJとしてではあるが出演のお願いをした。
次にゲスト、何となく私はゲストってお客様みたいなイメージがあって違和感を感じてしまうのでMAIN ACTと言う表現で単純に自分が好きだって理由で"inu"さんにオファー
次にロキノン系統に強いDJとして私も所属するFILLOUTから売れっ子DJの"膝かっくん"を誘い、アニソンのROCKに強い人として薬膳アニロックから"トモ"を、そういや女の子がいないなぁとアイドル的要素も期待してジャイナゴから"おりゅー"ちゃん、最後にここまで誰も扱える人間がいないV系の要素を求めてルナナゴから"おかぴー"と少々無理を承知でヘルプをお願いした形ではあるがアニクラの界隈からVJで"深神"さんを招集
ROCKと言う大枠の括りで何でも流れちゃうROCK DJ PARTY "CORKSCREW"の演者がこうして出揃った。
タイトルに込めた意味
キッカケは凄く単純に響きの良さ。
意味を調べるとボクシングのパンチの技やブレイクダンス等に用いられるアクロバット技の名前で、そこからぶん殴られたような衝撃、破壊力、スタイリッシュさのような物をイメージ、またワインなどのコルクを抜く道具が同じスペルでコルクスクリューと言うらしく、そこからパーティー感を、螺旋状の回転運動と言う意味から様々な物や人を巻き込むイメージとDJ mixの時の2つの曲が重なり合い表と裏の曲が少しづつ入れ替わる感じを可視化すると、まさに螺旋状のイメージだった事からタイトルが"CORKSCREW"となった。
準備段階での拘り
1ヶ月以上前に開催を告知する。これは絶対に達成したかった。だいたい休みか否かくらいの大まかな予定が見えるのが1ヶ月前だと思うので、その時点で開催を知ってもらっておきたいと考えオファーと会場の確保は1ヶ月以上前に終わらせた。
会場の特性を活かすために会場を改めて視察、大きなハンガーラック、ダーツ、飲み屋としてのBARと遜色ないくらいオシャレなバーカウンター 、これらの特性を活かしたいと考えオシャレさを出したくまずはロゴをそれっぽく作った。
大きなハンガーラックが活かせるなとアパレルの物販を作り、最初に得た開催の大義名分、会場の支援にその売上を回す事に。
実はキッチンがあるのも特徴なので、いづれ会場のフードとは別に、このイベント限りのフードの提供も構想としてはある。(軽く相談だけしてご時世的にやめておいたがOKは既にもらってた)
初開催なのでロゴを覚えてもらいたくてフライヤーはロゴだけのシンプルな物に。イベント詳細のフライヤーも視認性が高くなるよう、あえての白背景。
ある程度イベント自体の認知度があれば、わざわざ拡大してでも見てくれると思うので視認性を多少犠牲に凝った事も出来るとは思うんですけどね。次やってみようかな🤔
そして私は女性集客を重視したかったのでスタッフに女性を2人捕まえた。凄く嫌らしい話かもしれないけど女性がいると男性も集まりやすいような気がしますし女性ってのは1人でフラッと来るよりは友達同士や彼氏と参加が多いイメージがあるので1人呼べばもう1人一緒に来る気がしたのです。
終幕後の音楽の用意、今回グッズの販売があったため帰り際に購入してもらおうとクローズを早めに設定し、小さな音量で30分ほど音楽を流し演者さんとお話ししたりグッズを購入したりの時間を用意した。
ちなみに終演後に流す音楽として作ったメドレーは曲のタイトルが全てHomeだったりします。これから皆さん帰る訳ですからね🏠
当日気をつけた事
音量の調整、オープンだけ音がやや小さめと言うのはよくあるがオープン、スタート、入場が増えてからと音量を3段階で徐々に上げて行くようにした。同じ音量でも人が多いか少ないかで聞こえ方に違いがあるのを、これまでの経験で知っていたので。予め音量決めた状態でスタートするオープンの花井さん以外、全てのDJに個別にマスターの音量を伝えるなどしていました。
またブース前のスペースにいれば爆音、バーカウンター 側にいるときは会話が聴こえる程度の音量になるようにバランスも取りました。
空調も同じく人が増えて来たタイミングで温度を下げてもらった。
音楽以外の遊びも提供して少しでもお店にお金が落ちるよう店のダーツマシンはONの状態で。空間演出的な意味でもかっこいいですしねダーツ🎯
用意しておいて良かった物
これに関してはただ記載しておくだけですが当日役に立った物
フライヤーのコピー、メモに使える紙、養生テープ、手提げ金庫、当日貼り出すタイテの予備、カッターナイフ、ペン、
この辺りは最低限持っていた方が良いかもしれません。
自分が主催をやってみた経験と、それに伴って考えた事をこれから主催を経験する人達のために、ここに記しておきます。
ちなみにイベントは集客盛り上がり、共に大成功に終わりました✌️
そして最後に、そのイベントのダイジェスト動画です。
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