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乱世のJリーグ②ー第27節レビュー、飛躍する広島、町田の立ち直り、痛み分けの神戸とG大阪、中団はかつてない混戦、柏の大きな勝利
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まずは、上位5チームである。町田、鹿島は対照的な結果となった。鹿島は得意とするホームで勝てなかった。それに対して、町田は苦手なホームで完勝した。これにより、町田は立ち直しを図れたように見れる。
広島は、絶好調である。怒涛の5連勝。どこがこれを止めるだろうか。神戸×G大阪の直接対決(勝点差3以内で行われる試合)は痛み分けとなった。ただし、神戸はこれで上位との対戦を全て終えた。ここからは、上位が落ちてくるのを待つしかない厳しい立場になった。
G大阪は、広島との1戦を残している。そこまでは、我慢をして上位についていくしかない。
次節は、またプレビューするがG大阪以外は、比較的楽と思われる相手である。G大阪は前半戦で負けた福岡であるが、優勝争いに残るには勝たなければならない。
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横浜は、川崎との直接対決を制したため、9位から6位へ一気にジャンプアップした。これが直接対決に勝つ効用である。それに対して、負けた川崎は10位から13位へ一気にランクダウンである。
注意すべきは、柏が勝ったことにより10チームが、勝点差5以内にひしめきあうことになった。下のグラフを見てほしい。
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2024年と2023年の27節終了時のものである。緑の長方形を見てほしい。これは、勝点30から勝点40の点を囲ったものである。今年は11チーム、2023年は7チームである(ただし、2023年は18チーム制である。)
いかに中団に多くのチームがいることがわかるであろう。また、点を結んだ線の傾きにも注目して頂きたい。今年は、去年よりフラットである。いかにその差がないか分かるであろう。
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残留争いであるが、柏が直接対決によって湘南を下した。そのため、湘南は残留争いに留まり、柏は残留争いを抜けたように思われる。
以上が、第27節のレビューである。また、第28節の全チームの勝敗にかかっているものを、プレビューするので、ぜひ読んで下さい。