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順位表の新しい見方!?-マラソンに例えるみる。当たり前だけど忘れがちな見方。

順位表とは何か?「何を今さらお前は言っているのだ。」とバカ扱いされそうだが、昨年の順位表を見ていて、ふと思ったことがある。

それは、私は勝点を「絶対値」として捉えているのではないか、ということである。具体的に説明しよう。以下は、2024年シーズン第30節終了時の順位表である。

2024年 第30節終了時

ここでは、1位と町田と5位のG大阪の勝点に着目してほしい。町田58点、ガンバ大阪48点である。あなたが、ガンバ大阪のサポーターなら、1位町田まで勝点10、町田が負けない限り優勝できないと考えるかもしれない。

半分正解で半分不正解である。これは、勝点を「絶対値」として、捉えるときに起こる間違いである。

もう少し、踏み込もう。よく「勝点を落とす」という表現がされるが、勝点を落とすことなど、ありえない。どんなに大差で負けても、勝点は0である。

つまり、G大阪が優勝するためには、上の表では、鹿島49点、神戸55点、広島56点、町田58点を、自ら勝つか引分けるかして、勝点を積んでいき、追い抜いていかなければならないのだ。

これは、マラソンを考えてほしい。もちろん、世界記録(絶対値)を出すために走るランナーもいるだろうが、我々はタイムより、順位を気にするであろう。つまり、「相対的な位置関係」が大事なのだ。

そして、さらに大事なのが、棄権をしない限り、全てのランナーが前へ走っているのである。このアナロジーで分かるように、順位を上げるには、追い抜くしかないのだ。

また、「順位を落とす」という言い方もあるが、この言い方にも注意が必要である。順位を落としているように見えるのは、周りが勝点を伸ばしているだけなのである。

以下が、第30節と最終節の比較である。

左:30節 右:最終節

ここで、順位を町田が落とし、G大阪が順位をあげたように思えるが、これは間違いである。町田が8点、G大阪が18点、勝点を伸ばしているではないか。ただ、そのスピード差10点でG大阪が並んだのだ。

簡単にまとめよう。まず、①勝点を落とすことは絶対ない。②全てのチームが、勝点0で留まるか、勝点1または3延ばす。③下位のチームは、一気にジャンプすることはできず、1チームごと、抜いていかなければならない。

このことを前提として、順位表をどのように分析したらいいか、次回に提案したいと思う。
(つづく)



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