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サッカーを学ぶ

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サッカーについて考察しております。主に統計的手法。そして、法学・社会学的手法を用いております。また、ゲーム理論を用いた分析もいずれは行いたいと思います。
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#秋葉監督

なぜロングスローは論争となるのか③ー競技規則を読み解き、「タオル論争」に答えを出す。

なぜロングスローは論争となるのか③ー競技規則を読み解き、「タオル論争」に答えを出す。

ロングスローを語る上で、本節の町田×広島戦を注目しないわけにはいかないだろう。そう、くだんの「タオル事件」があった対戦であるからだ(タオル事件については各自調べていただきたい。私は、リアルタイムでニュースを追わなかったので詳細は分からない。)

私の立場

今シーズン、町田がどのようなスローインを行うかは、蓋を開けてみるまで分からないが、現時点では昨シーズンの継続を志すようだ。いずれにしろ、「タオ

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なぜロングスローは論争となるのか②ー規制の論陣を張ってみる。

なぜロングスローは論争となるのか②ー規制の論陣を張ってみる。

(前回の続き)
まず、私も「競技規則」を解釈するまで知らなかったのであるが、いわゆる「ファウル・スロー」というものは存在しないのである。もう少し噛み砕こう。競技規則に則らない「スローイン」をしても、反則(ファウル)ではないのだ。

これは、競技規則第15条スローイン、1項「進め方」の中程を読んで欲しい

「スローインが正しく行われなかった場合、相手チームがスローインを再び行う。」

この「再び」と

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なぜロングスローは論争となるのか①ースローインという行為を問い直す

なぜロングスローは論争となるのか①ースローインという行為を問い直す

なぜロングスローは論争のたねになるのであろうか。

例えば、極端な例をあげると「ロングスローはサッカーではない。」という人もいる。また、そこまで行かなくとも、「違和感を感じる」という人もいるであろう。

これに対して、「ルールに則っているのだから、いいではないか。」という反論が大方返ってくるであろう。

この論争は、不毛であり、そもそもかみ合うはずはない。なぜなら前者は、美学的な価値観から述べてお

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