
【ツイステ考察】夕焼けの草原とプロスポーツを考える
本編7章Chapter11で出てきたラギーの夢の内容凄かったですね。
今回は、ラギーの描く「理想の夢の世界」で登場した情報と、現実としてのレオナのクラブウェアの発言の内容を受けて、夕焼けの草原のスポーツ産業という観点で書いていきたいと思います。
前提
夕焼けの草原にとにかくお金が足りない状態である事。
王宮内にあるマジフト競技場は王族の道楽であり、金を産まず腐らせているだろう状態である事。
の以上2点を最低限抑えておいて頂ければOKです。
スポーツ産業とは何か
スポーツ産業のおおまかな分類については
・プロスポーツ
・スポーツアパレル
・スポーツツーリズム
・スポーツサプリメントとスポーツ医学
・スポーツ関連グッズ
・スポーツマーケティング
の以上6点に大別されます。
①プロスポーツ
スポーツに関連する最も主要な産業は、スポーツ界の他のほとんどの産業が中心となっているプロリーグです。
例えば、ディズニーの本国であるアメリカの4大プロスポーツ(アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー、野球)のほとんどのプレーヤーは、アメリカでもトップの稼ぎ手の一部となっています。
日本だと、プロ野球(NPB)のセリーグ・パリーグやサッカーのJリーグ等がプロリーグに当たります。
②スポーツアパレル
スポーツアパレルには、グッズとしてのジャージ・ユニフォームから実際のウエア・道具まで、さまざまなスポーツを楽しむためのさまざまな衣料品が含まれます。これらの製品を多数提供・販売しているオンラインおよび対面を含む多くの小売業者が存在します。
スポーツアパレルブランドの事例としては、NikeやAdidasが有名でしょう。
また、総合スポーツ用品という観点で目を向けると日本国内の企業の事例としてミズノなどがあげられます。
③スポーツツーリズム
競技はしばしば、世界中から人が集まる巨大なアリーナやスタジアムで行われます。野球だと甲子園や東京ドーム、神宮球場などがありますが収容人数は数万人にものぼります。
スポーツ観戦そのものでも、ファンが自分の好きなチームのプレーを見るために足を運ぶ交通費やグッズ購入費、飲食費、観戦費(チケット代)。
アリーナやスタジアムの建設改修費。
日本でも音楽イベントやモーターショーなどのスポーツ以外の他の目的にも使用されることが多いため、それ自体も巨大なビジネスにあたります。
選手自身や道具の輸送費、スポーツスポンサー費用などもスポーツツーリズムに含まれます。
④スポーツサプリメントとスポーツ医学
スポーツサプリメントはスポーツトレーニングに関するものになりますが、アスリートの怪我や体調不良への対処としてはスポーツ医学というものが存在します。
スポーツ医学とは、競技スポーツ選手の身体能力の強化、好成績を出すための身体の使い方、故障の予防、治療などを取り扱う、総合的な専門医学分野のことを指します。
スポーツ医学では、選手本人を中心にして、内科医、外科医、アスレティックトレーナー、理学療法士、作業療法士、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、コーチなどでチームを構成しています。
怪我の回復のために専門的な知識を持った医療従事者の存在がスポーツ選手の回復を助けることになります。
⑤スポーツ関連グッズ
スポーツに関連したグッズとしては、サイン入りの衣類からトレーディングカード、さらにはチームや選手、マスコットに関連したぬいぐるみやアクセサリー、アクスタ、タオルなどさまざまな形態があります。
また、それを販売する公式グッズストアもあります。
ファンは、お気に入りのアスリートがかつて使用またはサインしたものを所有することに大きな誇りを持っており、このようなアイテムを販売している専門ショップにはたくさんのグッズが並べられています。
また、オークションなども盛んです。
例えば、2023年に米国大手オークションハウス「Goldin Auctions」では、日本の野球に留まらずアメリカのMLBでもスター選手だったイチローの250枚限定のサイン入りトレーディングカードが207400ドル(約3090万円)で落札され、これまでのイチロー関連グッズの最高落札額を大きく更新しています。
⑥スポーツマーケティング
スポーツマーケティングは、ソーシャルメディアで刺激されたテクノロジーの変化に大きく影響されています。スポーツクラブ、フランチャイズ、プロのアスリートは、SNSなどを活用して、マーケティング活動を強化し、
と交流することで、スポーツマーケティングの経済学に影響を与えます。
モバイルゲーム、デジタルビデオコンテンツ、リーグ映像を使用したファン獲得のためのコンテンツ、その他のスポーツをテーマにしたデジタルメディアが増加傾向にあります。
事実、近年様々なプロチームがYoutubeに公式チャンネルを作成しコンテンツを公開しています。
あるいは、公式SNSを用いて、映像チームを招きマーケティングの内製化を進めた事例がアメリカのMLBのロサンゼルス・ドジャースの事例です。
下記は大谷翔平のMVP記念の動画ですが、公式映像があっという間にかっこいい祝福ビデオが出来上がっているのです。
What a Sho this season from the NL MVP. pic.twitter.com/VIpynpsbFq
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) November 22, 2024
日本だとこの手の内製マーケティングが上手いプロスポーツの事例として、プロ野球の横浜DeNAベイスターズがあげられます。
デジタル形式のスポーツマーケティングは、クラブから小売業者まで、主要なスポーツブランドのいたるところに存在するのです。
プロスポーツはどうやって儲けているのか
広告料、入場料、物販、放映権の4つに大別されます。
①広告料
広告料は、リーグを支援してくれる法人や、企業から支払われます。
選手のユニフォームにプリントされている企業の名前やロゴ、またコートやフィールドを囲むように、企業や法人のロゴが貼られています。

両脇にはマイナビの広告が、上部にはOPEN HOUSEの広告
両社は共に東京ヤクルトスワローズのトップスポンサー
そして、通常はスポンサーが出す広告費によって、ロゴのサイズや貼る場所などが変わってきます。

経営が苦しいプロスポーツだと文字通り全身広告まみれになる。
眼の下のアイブラック(太陽光の反射によるまぶしさを抑える効果有)にも広告がある稀有な事例
つまり、リーグは「広告料」を受け取る対価として、ユニフォームやウェア、スタジアム等にロゴを入れることで、企業や法人の認知度、知名度を広める手助けをするという形でお互いWin-Winになるようにしています。
【2024/12/24追記分】
例えば、千葉ロッテマリーンズには岩下大輝という選手がいます。
岩下大輝が活躍する度にSNS上で岩下食品の新生姜になぞらえてロッテファンの間で「頑張れ新ショウガ」という言葉が飛び交い話題になりました。
この話題性をきっかけに、岩下大輝及び千葉ロッテマリーンズと岩下食品(栃木の会社)は2019年からスポンサー契約を結ぶに至っています。
現在でもZOZOマリンスタジアムのスタジアムグルメ(球場飯)では、「岩下投手のパワーステーキ丼~岩下の新生姜入り~」「岩下の新生姜ハイボール」等が売られています。
②入場料
この入場料収入とはホームスタジオでの入場者が支払う金額、つまりチケット代金の金額を指します。
入場料収入=入場者数×チケット価格
で決まります。
どのプロスポーツリーグも、毎試合入場者数をスタジアム満員にすることを目指して様々な施策を講じています。
例えば、福岡ソフトバンクホークスが行っている鷹の祭典(2024から名称が鷹祭 SUMMER BOOSTに変更)というイベントがあります。
夏休みシーズンのホークス主催試合において毎年数試合設定され、対象試合ではホークスチーム全員が専用の特別ユニフォームを着用し、来場者にも同デザインのレプリカユニフォームが配布されるという一体型のイベントを行っています。
親会社がダイエー時代の最終年である2004年からソフトバンクへ移行し現在に至るまで、年々規模を拡大しつつ恒例行事として行われています。
また、通常とは異なる特別な体験ができる座席を用意し、チケット価格を上げることにより収入を上げるなど、入場料収入をいかに上げるかが、プロスポーツビジネスで重要なのです。
③物販
物販とは、関連グッズやユニフォーム等の売り上げを指します。

東京ヤクルトスワローズ独自の応援文化を象徴する応援グッズ。
点が入ったり勝ったときに東京音頭を歌いながら傘を振る。楽しい。
チームのファンが帽子やTシャツを買ったり、好きな選手のレプリカユニフォームなどを購入したりする為、チームを応援するファンに満足してもらえる商品を出すことができれば、物販収入は増えていきます。
スタジアムでしか買えない限定グッズや、コラボグッズ、公式マガジンを販売したり等、各リーグとも様々な工夫を凝らして、物販収入の向上を図っています。
④放映権
プロスポーツリーグとして大事な収入源の一つが放映権権収入です。
スポーツの試合などのイベントをテレビや、インターネットで配信する場合には、リーグにお金を支払い、放映権を購入しなければいけません。
2016年には、Perform Groupが提供するスポーツのライブストリーミングサービス「DAZN」がJリーグと、10年間約2100億円の放送権契約を締結したことが話題になりました。
ちなみに、この放送権契約は2033年まで延長されています。
ラギーの夢に出てきたレオナが作ったという「複数あるマジフトチーム」の存在への違和感
さて、ラギーが7章Chapter11で見た夢の世界は、まさしく「理想の世界」でした。
今まで他のキャラクターの夢に飛んだときは大なり小なり「ここがおかしい」というツッコミが作中からされています。しかし、ラギーの夢では矛盾やおかしい箇所への指摘がネームドキャラからなされていません。
今回ラギーの夢に飛んだメンバーは、監督生・グリム・セベク・シルバー・イデア(タブレット)・オルト・アズール・ジャックの8人です。
この8人が、知りようもない、ないしは興味が薄いからこそ突っ込まれなかっただろう箇所の一つが、たった1年で国中いろんなところにプロスポーツのチームが作られたことの異常性です。


つまり、レオナはラギーの夢では実業家の鬼ってこと…!?
と冗談はさておき、ラギーの夢はレオナなら何とかしてくれるという無邪気な信頼と根底の構造への無知さがうかがえる夢でした。だからこそ「理想の世界」なのです。
これは、いくら理想のレオナだとしても、「たった1年」で「公営のプロチーム」を「複数」作ることがいかに無茶で困難かが無自覚ということなのです。
1年に満たない準備期間の短さ
1つのチームを作るのに、1年ならいざ知らず、複数チーム作っているのがまずかなり無茶です。
プロリーグにチームが加入するための煩雑な手続き、
本拠地のスタジアムの確保・整備、
選手の確保や選手確保の為のトライアウト等の実施、
選手のユニフォームや使用する道具、練習器具の確保、
移動用のバスの購入、グッズ制作、
スタッフの確保、スポンサーの確保等々やることが大量にあります。
また、母体に当たる前身のチームの有無でもかかる費用がかわってきます。
0からプロスポーツチームを作ることの大変さに関してはこの記事がわかりやすいです。
公営のプロスポーツチームという謎の存在
国がスポーツに力を入れる事例としては、多くの場合国威発揚やナショナリズムによる国民の一体化を目的としたプロパガンダがほとんどです。
つまり、国内の産業振興を主目的としていないのです。
日本の事例としてJリーグのチームが使用するスタジアムの維持管理費用の足りない部分を 、地方自治体が税金で補填している側面がありますが、類するような事例はそれくらいです。
また、そもそもスポーツチームとは民間主導で作られているものです。
例えばサッカーの世界的な名門クラブのレアル・マドリードやFCバルセロナの創設者は実業家です。
日本のプロ野球の球団も民間主導です。
東京ヤクルトスワローズの前身にあたる「国鉄スワローズ」も、オーナーは国鉄ではなく、株式会社国鉄球団です。
この会社は、財団法人交通協力会、国鉄出資で駅売店などを運営する鉄道弘済会、日本通運、日本交通公社等、国鉄と関係の深い会社が協同して設立した会社であり、国鉄スワローズは国鉄直下の子会社ではなく、孫会社が運営していたのです。
作って終わりではないプロスポーツチーム運営
プロスポーツの主な収入については、プロスポーツはどうやって儲けているのかの項目で説明しました。
しかし、広告料、入場料、物販、放映権の4つで安定して黒字にもっていけるかというと実はそう簡単な話ではありません。
例えばJリーグが公開している2023年度クラブ決算一覧クラブ経営状況開示資料に目を通すと、赤字のチームが少なくないことがわかります。
あるいは、千葉ロッテマリーンズというプロ野球チームは50年間赤字であり、はじめて黒字に転じたのが2018年でした。
また、慢性的な赤字が続くとプロリーグ自体が無くなってしまいます。
例えば、2009年に設立された女子プロ野球機構は億単位の赤字続きの中でコロナ禍がとどめとなり、2021年には事実上の消滅となりました。
スポーツチームの運営は決して簡単ではありません。正直馬主になる方がまだ簡単です。
レオナが作ったマジフトチームが「公営」だった場合、国民感情として赤字を垂れ流すのを国民が許容するのか?という問題もあるのですから。
ラギーの夢でレオナがマジフトののチームを作る発想はどこから?
そのものずばり、という発言があります。クラブウェアのレオナです。

レオナは「世界リーグのトップチームができれば立派な観光資源になるのによ」と発言しているのですが、この手の言葉を聞いたラギーがレオナが夕焼けの草原にマジフトのチームを作ってくれればなあと夢想した可能性があります。
その夢想した結果出力されたのが、レオナの発言の意図からは聊かズレた「レオナによりたった1年で国中いろんなところにマジフトのチームが作られた」という内容だと考えられそうです。
では、レオナの発言の「世界リーグのトップチームができれば立派な観光資源になるのによ」が意図する本来の形は何だと想定できるのでしょうか?
レオナの言う観光資源としてのトップチームとは
まず、レオナクラブウェアの発言からマジフトの観光資源としての価値に目をつけている事がわかります。
タマーシュナムイナでもわかる通り、今の夕焼けの草原の王宮のスタンスは自然に手を付けるタイプの資源開発に後ろ向きです。
資源開発と比較するとまだ短期間で成果が見込めるスポーツ産業に取り掛かりたいという事情が見えてくる訳です。
ただ、夕焼けの草原で上記の6点全てを押していくには資本が足りないのは前提でもお話しした通りです。
となると、やはり、レオナが言及している通りプロスポーツやスポーツツーリズムの観点で推し進めるのが現実的となるでしょう。

観光資源になっているプロスポーツのトップチームの事例としては、それこそ日本なら野球、欧州ならサッカー、アメリカならバスケットボールやアメリカンフットボールのプロリーグが当てはまると思います。
また、プロスポーツやトップチームがその土地にもたらす経済効果も無視できません。
例えば今年日本一になった横浜DeNAベイスターズは、優勝の経済効果は75億円を超えるとされます。
【2025/11/25追記分】
また、近年はプロスポーツの地域密着化が進んでいます。
日本のプロスポーツの地域密着の最初期の事例はプロ野球の広島東洋カープがあげられます。
広島東洋カープは広島の戦後復興の象徴です。
そして、金銭的な理由による身売りの危機を後援会の発足や講演会、グッズ販売、偽装倒産、市民による樽募金等を駆使して乗り越えています。そしてそれを可能にしたのも親会社を持たない市民球団、という意識醸造が背景にありました。
歴史的に自分達が支えてる意識強い為、「おらが球団」という意識に伴う愛着は現代でも続いておりカープ預金の運用や、カープ電車、カープ浴衣などあらゆる分野で地元からの応援は活発です。
25年ぶりのリーグ優勝の時には優勝パレードだけでなく、広島ホームテレビの23:15以降の番組が全て破棄され、14時間半という長時間、カープ特集を放送などが行われました。
また、日本のプロスポーツでは、Jリーグが早期に地域密着を推し進め、プロ野球も広島東洋カープを除く11球団がJリーグの提唱した地域密着の動きに追随しています。
地元のチームだから、というのが観戦するきっかけのハードルを下げるからです。地元に代わる関心とスポーツ競技への関心が合わさると興味・関心・愛着へと繋がります。
また、地域のシンボルとしてプロスポーツチームが位置づけられると、チームは地域住民から「内集団」として認識されるようになります。
内集団には、身内の集団を評価しようとする内集団びいきという傾向があり、この傾向を受けて、地域内でチームの評判が高まることによりチームへの愛着が高くなることも指摘されています。
つまり、地域への愛着とチームへの愛着自体に相互性があるのです。
【IF】外貨獲得の為に夕焼けの草原主体でスポーツ振興した場合の事例を全力で考える
マジフトの公営ギャンブル√
国(=夕焼けの草原)が胴元をやるのは大前提となります。結局ギャンブルで一番儲かるのは胴元なのですから。
そして公営ギャンブルで得た利益を原資としてインフラ投資に繋げる、という事が出来ます。
ただ、公営ギャンブルと一口に言っても、大まかに考えられるのは二つのアプローチがあります。
①公営ブックメーカー
そもそもブックメーカーとは、欧米における賭け屋です。欧米だとギャンブルはこちらが主流です。要は日本でいうところのノミ屋ですね。そして多くが法人として営業しています。
厳密にいうと彼らは胴元ではなくあくまで掛け率を提示して客の投票を募り、賭けの結果により勝者に配当をする賭け屋です。
ブックメーカーはなんでも賭けの対象になるので、スポーツに限定しないという意味では幅広い収益が見込めます。
事実、海外の競馬の売り上げは胴元の競馬場ではなくブックメーカーの方にお金が流れているという側面があるのです。
尚、日本の競馬は逆で胴元が国なので馬券の売り上げがそのまま利益になる構造になっています。
②公営ギャンブル
日本にある公営ギャンブルは競馬・競艇・競輪の3つです。いずれも共通しているのはチームスポーツではなく個人競技という点です。
ただ、公平性の観点で、八百長問題とヤクザ・ギャング排除の課題がつきまといます。
③アメリカの公営ギャンブル事情
アメリカの一部州ではスポーツ賭博(スポーツベッティング)が合法化しましたが、一方の問題でキャンパスがカジノ化している問題があります。
これはアメリカの大学スポーツが下手なプロスポーツを上回る市場規模がある為です。アメリカの大学スポーツは、日本のプロスポーツで最も市場規模が大きい日本のプロ野球をはるかに上回ります。
現実世界のキューバ√
キューバでは、野球選手は公務員です。
これはキューバが1959年にキューバ革命によって社会主義国家となっているからです。革命によってキューバではプロスポーツが禁止され、プロリーグも解散。国外でもプロ契約をすることができなくなりました。
よって、初期にキューバから来て日本のプロ野球に助っ人外国人としてやってきた際プロ契約ではなく、「国家公務員という立場で日本の野球技術を学ぶ研修派遣」という形でした。
ダイヤの原石の青田買いありきのアカデミー誘致√
2章でも触れられていますが身体能力的に獣人はプロスポーツにおけるダイヤの原石になりえます。しかし、集団スポーツには規律が必要です。
夕焼けの草原で規律を叩き込む場としての学校がどれほど機能しているかという問題があります。
そこであげたいのがアカデミーの誘致です。
例えばドミニカにメジャーのアカデミーができたように。
ドミニカには、メジャーリーグ30球団全てのチームがアカデミーを持っており、ドミニカの選手を中心にベネズエラ、メキシコ、コロンビアなど近隣国の若い選手の登竜門的な存在となっているのです。
そして、アカデミーの場では野球だけではなく最低限の規律や道徳の類を叩き込む場として機能しているのです。