見出し画像

浅井裕介展 星屑の子どもたち 4/27~8/25

少しだけ。お手伝いさせて頂きました。(のつもり)
少し過ぎて役に立っているのかわからないけど、”制作の現場”に身を置きたかった。
私も何か作りたかった(手を動かしたかった)気持ちを淺井さんの制作に気持ちを乗せて頂きました。
本当に最初すぎて形も見えず。でも完成したら絶対見たいと思って、絵本作家の田島征三さんと淺井さんの対談イベントの日を狙って最終日2日前に観に行きました。


オープン前から整理券を求めて地元の方から遠方の方までたくさんの方が並ばれていました。
整理券とチケットを購入し会場へ。
手伝いをしていたごちゃっとした会場とは一変して整えられ照明も空間配置もよく神聖な雰囲気のある素敵な展示会場でした。

絵画は壁面展示の物や床面に置かれたもの、さらにその上を歩くことができる作品まであります。素足で絵の上を歩くと土絵の具のざらっとした触感からなのか神聖な領域に踏み込んだような雰囲気があって儀式の場のように思えて仕方がない。
陶芸作品は可愛らしい生き物たちがいっぱいこっちを向いていて、この子達は手伝いの時に撮影したな〜としみじみ思いながら眺めていました。

展示は会場だけでなく、野外恒久作品もあったので敷地内の森へ探しに行きます。
木の上に、池の中にといろんなところに居る作品たちは妖精のようで、淺井さんが描く動物たちがもしこの世にいるならこんな感じに森で生きているのかもしれない。木霊のような作品たちは全てを何も言えわずに見ているようでした。


さて、田嶋さんと淺井さんの対談は和やか空気の中で、楽しい話にみんなが微笑みながら始まりました。今回の展示に2枚の絵画を左右どちらに置いても図柄があって1枚として成立する不思議な絵画があります。それを2人で左右1枚ずつ描きながらわいわいと話も絵も進んでいきます。3時間の対談で84歳の田嶋さんの体調も気遣い中ら、可愛らしい田嶋さんを優しく敬う淺井さん、ラフな空気が心地よくあっという間の3時間が過ぎました。

会場をもう一通り見返しながら丁寧に作品を見ていました。いろんな土地で採取した土を絵の具にして描かれた絵画は絵の具(泥絵の土)の採取した土地を想像しながら描かれた動物たちの生命力やその”生きている“様子は皆同じで等しく、一生を懸命に生きているように見えます。”ただ生きる”と言うことを讃美するように絵画に励まされ人生を全うしようと力を与えられます。
美術館を出ると、なんだか土の中から出てきた感じでした。
今度は十日町を目指し車を走らせました。

2024-8-24

金津創作の森美術館

淺井裕介


いいなと思ったら応援しよう!