大リーガー大谷翔平のエピソードから自己投資と時間外勤務について考えた
今日の要点
・自己投資と思える仕事とそうでない仕事を分けて考えよう
・自己投資と思える仕事に没頭できる時間を確保しよう
いつの記事だったでしょうか。
大谷翔平選手が帰国していたとき、高校時代のチームメートと食事の約束をしていたそうです。その日、食事の前に何かしらの撮影の仕事が入っており、その撮影の時間が押してしまいました。そこで大谷翔平選手がとった行動に驚かされました。何と、練習時間を確保するために、久しぶりに会う友達との食事をキャンセルしたのです。
また、次はダルビッシュ有選手のコメントです。大谷選手の何がすごいかについて話しているところでした。ダルビッシュ有選手は、試合の結果はもちろんすごいが、それだけではなく、食事やトレーニング、栄養補給などそれ以外の行動がすごいということを話し、あれだけの結果を残すのは必然だという趣旨のことを述べていました。
私はこれらのエピソードから、「自己投資」という言葉が浮かびました。自分の能力を高めるために、いろいろなものを犠牲にして、時間や労力を費やしているのです。(もしかしたら、大谷選手はそもそも犠牲とも思っていないかもしれませんが)
教師の自己投資
進まない働き方改革、定額働かせ放題の継続など教育業界には、暗いニュースが続いています。そんな中、教師の「自己投資」はどうあるべきか、自分の経験を振り返りながら考えてみました。
大前提として、「能力を高めたい」「人並み以上のパフォーマンスをしたい」と思えば、人より努力することは不可欠です。それは質的にもですが、ある程度量的にも人より多くする必要があるでしょう。大谷選手の野球に向き合う時間の長さもそうですが、一般的な人たちの勉強や部活などもそうでしょう。偉人である野口英世は「人の3倍やって、初めて努力という」というような言葉を残しています。
2種類の仕事がある
さて、あくまで個人的な見解ですが、教員の仕事について考えてみると、勤務時間外にやっていると心が萎える仕事、勤務時間外でもいきいきと取り組める仕事があることに気づきました。
【勤務時間外にやっていると心が萎える仕事】
・採点
・打合せ
・保護者対応
・国や県の調査系の仕事
・専門以外の授業準備
【勤務時間外でもいきいきと取り組める仕事】(自己投資と捉えられるもの)
〇学級だより作成
〇専門教科の授業準備
【勤務時間外でもいきいきと取り組める仕事】の中の、学級だよりは、私は義務ではなく、「文章修行」と捉えていました。さらに、年間100号発行を目指していましたので、時間外勤務とすら捉えていませんでした。むしろ、充実していました。
また、専門教科の授業準備については、専門教科は社会科ですが、社会科の授業準備はむしろ、家に帰ってきてから書籍などで新しい知見を得ながら集中できる環境で行っていました。自分の引き出しが増える感覚で、こちらも充実感を得ながら進めていました。
私は今回自分の経験を整理してみて、この二つに共通しているのは、「自己投資」つまり能力を高める仕事(仕事という言葉も違うかもしれません)だということに気付きました。
自分の経験からお伝えしたいこと
そんな経験から、みなさん(教師として成長したいと考えている)に一つお伝えできること次のことです。
「自分の能力を高める仕事」と自分で捉えることのできないもの(作業)は、何としても定時が来るまでに終わらせようということです。
中には難しいものもありますが、例えば保護者対応について。私は連絡帳か昼休みの電話で終わらせていました。工夫しだいで意外と何とかなるものも多いのです。隙間時間の活用は前の記事をご覧ください。
そして、「自分の能力を高める仕事」と自分で捉えられる仕事(自己投資)の時間を確保しましょう。
決してやりがい搾取ではなく、自分自身の力量が上がっていく実感、自分が成長している実感、これこそが生きる原動力になるでしょう。
今回の記事が、わずか1ミリでもあなたの助けになっていればうれしいです。最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、今回も私の大好きな寅さんのせりふでさようなら。
「夢なんて見てないでぐっすり眠りましょう!」
今日のまとめ
・自己投資と思える仕事とそうでない仕事を分けて考えよう
・自己投資と思える仕事に没頭できる時間を確保しよう