デキる人が判断ミスをしないのには理由がある
みなさん、こんばんは。
いつも読んでいただきありがとうございます。
今日は、デキる人が判断ミスをしない理由について紹介します。
今日の要点
・人間は判断ミスをしてしまう生き物
・判断ミスをしやすい状況がある
・判断ミスをしやすい状況では、一息つこう
1 今回のテーマは判断ミス
今回のテーマは判断ミスです。
教員の世界を思い浮かべると、体罰、わいせつ行為、窃盗など、冷静なときであれば絶対にしないであろう不祥事が連日のように報道されています。(教員だけ報道がやけに多くない?他の職種でもあるんじゃない?といつも思ってます。)
また、教員の世界でもそれ以外でも、こんな判断ミスが考えられます。
「この仕事は後でいいや。」と判断して、後日すっかり失念してしまう。
相手の行為をとがめてしまうなど、関係を悪化させる余計な一言を言ってしまう。
「もうこのくらいでいいや。」と完成度の低い仕事をしてしまう。
仕事上でこのようなことがあると信頼を失い、会社から頼りにされなくなってしまいます。さらに判断ミスがあらゆる場面で続くようだと、人間関係、年収、健康などいろいろな面でマイナスが大きくなるでしょう。
一方、仕事がデキる人は、判断ミスをしないように意識して行動しています。
あなたの職場にも、上に挙げたような行動がまったく当てはまらないデキる人がいるはずです。
今回は相良奈美香さんの「行動経済学が最強の学問である」を要約する形で、判断ミスにつながる原因について紹介していき、みなさんの仕事の上での判断ミスを減らし、ハッピーなワークライフを過ごせるようにしていきたいと思います。
2 大事なことは脳の中にある「システム2」を使って判断しよう
まず、「行動経済学」とは何か?
相良さんは「人間の非合理な意思決定のメカニズムを解明する学問」と述べています。
人間がいつどこでも合理的な意思決定をできていれば、おそらくこの学問は成立しなかったでしょう・・・。
つまり、人間は合理的でない判断を下すことが非常に多いということです。
行動経済学の知見を借りることで、自分の判断ミスを防いだり、お客さん、同僚、学校ならば児童生徒の意思決定のクセを理解したりして、よりよい生活を送ることができるようになるはずです!
さて、本題に入ります。
脳は、情報処理をする際に2つの思考モードを使い分けています。
それが「システム1」と「システム2」です。
システム1は直観的で、瞬間的な判断です。
システム2は注意深く考えたり分析したりして時間をかける判断です。
一見、システム1よりシステム2の方が優れているモードだと感じられる方もいるかもしれませんが、この2つに優劣はありません。
事実、システム2だけで意思決定をしていると、「昼食は牛丼か?親子丼か?」みたいなある意味どうでもいいことにも時間をかけないと決まらないことになってしまいます。
時間がいくらあっても足りません。システム1もとても大事なのです。
さて、仕事上の大事な判断はどちらの思考モードでするべきですか?
もちろん、システム2ですよね。
ただし、「システム1が発動しやすい」ときが人間にはあります。それを知ることで、自分の判断ミスを減らしていきましょう。それは次の6つのときです。
① 疲れているとき
② 情報量・選択肢が多いとき
③ 時間がないとき
④ モチベーションが低いとき
⑤ 情報が簡単で見慣れ過ぎているとき
⑥ 気力・意志の力(ウィルパワー)がないとき
どれもついつい、どっちでもいいや、どうでもいいや となってしまいがちなときですよね。人間ですから。
そんなときにシステム1とシステム2を知っている人は、一歩立ち止まって「待てよ。今システム1になりかけている。コーヒーでも飲んでリフレッシュしてから考えよう!」などと対策を打てるわけです。知ると知らないでは大きな差が生まれます。
3 判断ミスを防げれば明るい未来がある
2つの思考モードがあることを知り、適切に使うことができれば、次のような利点があるでしょう。
・防げるミスをしなくて済む
・ミスがないので信頼を得られる
・仕事が増える(いい意味で)
・夫婦喧嘩が減る ← 私の場合(笑)
『この仕事はミスが許されないから、君にお願いするよ。』
と言われたり、
『○○先輩は、仕事がデキる人』
という評判が上がったりするでしょう。
誰からも頼られる未来に近づきます。それはあなたの自己肯定感を高め、日々を充実して過ごすことにつながります。
ぜひ、システム1、システム2を意識して過ごしてみてください。
今回の記事が、わずか1ミリでもあなたの助けになっていればうれしいです。
それでは、今回も私の大好きな寅さんのせりふでお別れです。
「夢なんて見てないでぐっすり眠りましょう!」