雨の降らない村

水を粗末にして神様の怒りを買ったその村は、それ以降雨が降らなくなってしまった。
農作物は枯れ、村の存続の危機に立たされた村人は、村人の全財産を集めて、その国で一番とされ、必ず雨を降らせるという祈祷師に雨乞いをお願いすることにした。
祈祷師に使いを出すと、1週間後に祈祷師が弟子を連れてやってきた。
すぐに雨乞いが始まった。
一日の雨乞いが終わると祈祷師はご馳走と酒と女を要求した。
だが、1週間たっても雨は降らない。
1ヶ月たっても雨は降らない。
3ヶ月たっても雨は降らない。
さすがに心配になった村長は弟子に聞いた。
村長「雨は必ず降るんですよね?」
弟子「必ず降ります。なぜなら祈祷師先生は雨が降るまで雨乞いを止めませんから。」

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