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最近のJ-POPって歌詞が稚拙だと思いませんか?

J-POPに限らず日本語で書かれた歌詞全般なんですが、だんだんと稚拙というか誰にでもわかるように幼稚な言葉で書かれている気がします。
例えば、「愛してる」、「君が好きだ」、「君はかわいい」「会いたい」、「未来」、「奇跡」、「希望」、この辺の単語をPCに登録して、AIで適当に並べれば歌詞ができあがりそうな気がします。

以前電通の人が言ったといわれる以下の言葉もあながちまちがいではないと思います。

『CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ。この会社にいる時点で普通ではないと自覚しろ。世間にはおそるべき量のおそるべきバカがいる。そしてそれが日本の「普通の人」だ』

偏差値40に意味が、以下の2つの意味に取れます。
①偏差値40程度の高校大学を出た人にも理解できないと意味がない。
②上から数えて偏差値40に含まれる上位84%、つまり全体の84%以内の人が理解できない意味がない。

おそらく①の意味で言ったのでしょうが。

作り手が稚拙な歌詞しか書かなくなったんじゃなくて、大衆側が理解できない、理解しようとしないから、安易な単語を使って一聴して耳に残る歌詞を書いている。
今はサブスクでザッピングして音楽を聴く時代です。いうなればタイムラインに音楽が流れているのと同じで、ただ流れていくだけ、再度聴こうとも思わない。そんな中で耳に残らせるには、簡単で心に届く単語を並べるしかないんですね。「会いたい会いたい」と。

「会いたい会いたい」を井上陽水に歌わせるとどうなるか。

「傘がない」
(略)
だけども問題は今日の雨 傘がない
行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ
(略)

雨にずぶ濡れになって恋人のところに走っていく男の姿が目に浮かびませんか?それほどこの男は女の事が好きなんだとわかります。おそらく今の時代の人は「なんで雨に濡れなきゃいけないの。タクシー行けばいいじゃん」とか思うんでしょうね。

若者が長文が読めなくなっているという話も聞きました。SNSで短文ばかりのやりとりをしていることもあると思います。

音楽だけではなく、テレビや映画やすべてのコンテンツに言えると思います。テレビはクイズ番組と食べ物の番組ばかりだし、映画はスイーツ映画や漫画原作ものばかり。漫画現在だからすべて悪いということはないですが、あまりにも安易すぎます。

消費者側がいいコンテンツを選んでいかないと、いい作家が育たないですね。

おまけ
H崎Aゆみ風の歌詞の作り方

まず、何でもいいから歌詞を用意する

「俺」「私」とかの部分を「僕たち」「僕達」に置き換える
「あなた」とかの部分を「君」に置き換える、どちらも、「人は」という一般論に置き換えてもOKです。

時間や距離を表す単語(いつまでも・長い等)を連呼(長い→長い長い)させるか、別の短い言葉に置き換え連呼させる。(いつまでも→ずっとずっと)

「道」「人生」とかの部分を「旅路」に置き換える

孤独を表す単語を「儚い」に置き換える
とにかく孤独は繰り返し強調する
文法の語尾に「~ね」をつけるんだよね。(例・通り過ぎ→通り過ぎてね)
または、話し言葉に置き換える(~だよ・~だよね等)

感情を表す単語(喜び・悲しみ等)に「~気に」という言葉をつける。
(喜び→楽しげに)

過去形、疑問形を多用する

タイトルは簡単な英語に置き換える
ただし、歌詞には英語を入れない

固有名詞は「あの時」「あの場所」などに置き換える

「そして」を「だけど」に置き換える

これだけでありとあらゆる歌詞はあっという間に儚いあゆの歌詞になります。
(インターネットのコピペから引用)

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