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我々は5Gで幸せになれるのか

結論から言います。
幸せにはなれません。

現在主流の4G(4th generation)から5G(5th generation)に変われば、夢のようなネットワークの世界が広がるようなこと言っていますが、我々にはほとんど関係ありません。
キャリア&メーカーは5Gでは以下の3つのメリットがあると主張しています。

高速大容量 

理論値では5Gは4Gの100倍となり、4Kや8Kといった高解像度の動画配信が可能となり、またDVDを4秒弱でダウンロードできるといわれています。ですがこれは最高の条件での数値であり、実測はせいぜい数倍です。基地局がもっと整備されればもう少し速度は上がるでしょうが街中で100倍は無理でしょう。Youtubeが途切れなく観れたりくらいのメリットしかないでしょう。
しかし、DVD1枚ダウンロードしたらいくらかかるのでしょうね?(笑)

5Gでは新しく割り当てられた以下の周波数帯を使います。
 3.5GHz帯, 4.5GHz帯, 28GHz帯
一方、4Gで使用している周波数帯以下の帯域です。
 700~900MHz帯, 1.5GHz帯, 1.7GHz帯, 2.5GHz帯, 3.5GHz帯
比較すればわかるように5Gの方がかなり周波数が高く、これは電波が回り込めないことを意味しています。となると電波が届かないエリアが増えるため、アンテナを4Gよりかなり多く建てないと4G並のエリアをカバーできません。
キャリアは5Gのサービス開始したと言っていますが、サービスマップを見るとひどいものです。本当に点でしか展開できていません。これでは現在の4Gなみに展開するには数年かかるでしょう。もしくはキャリアは混雑する場所、例えばスタジアム、渋谷駅、新宿駅等の人が密集する駅等にだけ展開して混雑解消だけを狙っているのかもしれません。

高信頼低遅延

自動車の無人運転で信頼性が上がるとのことです。ですが電波が届かないトンネルの中はどうするつもりでしょう。通常の無人運転に切り替えるのでしょうか?だったら最初からそうすればいいのにと思うのはわたしだけでしょうか。

多数同時接続

一定のエリア内において、より多くのデバイスの同時接続可能になります。
これはIoTでの利用を考えているようですが、今のところ直接ユーザに恩恵はないでしょう。

結論

いま慌てて5G対応端末(スマホ)を買う必要はありません。
エリアが整備されて、端末価格、通信料金が納得できるところまで下がってからで遅くありません。
私個人としては、5Gのエリアはぼろぼろの虫食い状態になって、結局その穴を4Gでカバーせざると得ないと思っています。料金は4Gより下がれば考えます。

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