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「億り人」を夢見て

億り人

少し前に「億り人」という言葉が流行った。金融取引で億の資産を作った人たちの事だ。その主戦場は主に仮想通貨だった。仮想通貨は発行元がないから実体経済に連動しないため、相場は、思惑と一部の資産家の相場操作だけで動く。その相場変動が激しいため、素人はチャートを追いかけられないし、先が読めない。そのため、借金までして億り人を夢見て仮想通貨を買って、その仮想通貨が暴落して地獄を見ている人がいる。

仮想通貨(暗号資産)とは

仮想通貨のほとんどは、ほぼビットコインと仕組みが同じであるため、ビットコインについて話をする。
主に以下の特徴があげられる。
①電子データのみでやり取りされる。
②通貨を管理する中央銀行等が存在しない。
③換金可能である。
④技術的な話になるがブロックチェーンなる分散台帳で過去のトランザクションを管理している。

3,4年前に中国人がビットコインを日本で流行らそうとネットでも盛んに工作していた。俺は見つける度に叩いていたのだが、モグラ叩き状態で意味がなかった。テレビまで番組内で宣伝する始末で、そのせいで億り人を目指すド素人が何人地獄へ落ちたことだろうか。

通貨としての機能

一応、物、サービスの対価として使えないことはないが、使える場所が非常に限られている。数年前中国人がビットコインを流行らそうとしたときに、「ありとあらゆるところで使えるようになる。スーパーやコンビニでも。」と宣伝していたが、一向に普及しない。日本のbiccameraで使えないことはないが非常に制限が多く、使えるとは言い難い。

決済機能

ビットコインでの決済には通常10分程度かかる。コンビニでアイス買って決済に10分かかるんじゃ、その間にアイスが溶けてしまう。

法定通貨ではない

法定通貨(日本で言えば「円」)で物を買おうとすると売り手は必ず売らなければならない。
逆に、法定通貨以外の通貨(例えば「ビットコイン」)で物を買おうとしても売り手は断ることができる。

ビットコインンの採掘

取引の整合性を担保するために、コンピューターパワーを使ってハッシュ値を24時間365日計算している。そのハッシュ値を最初に見つけた人に報酬としてビットコインが与えられる。現在それを職業としてセンターに数百台のマシンを設置してせっせと採掘に励んでいる。機器費用、電気代をかけているからには当然損益分岐点があり、一説によると710ドルであり、それを下回ると赤字にある。
採掘が採算割れすると、採掘を止めるため、決済ができなくなってしまう。つまり、通貨としての役割をなさなくってします。

後ろ盾

通常の通貨であれば存在する中央銀行が存在しないため、通貨レートが安定せず乱高下を繰り返す。資金の少ない素人は脱落する。

まとめ

仮想通貨の悪口ばかり書いたようだが実際そのとおりである。
これらのことから、資金の少ない素人がビットコインを始めとする仮想通貨(暗号資産)に手を出すのは危険極まりない。絶対に手をださないことだ。

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