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天才太田の子育て道(5)偏差値40の息子2人が、世界大学ランキング6位のUCバークレーに合格するまで〜進路未定のまま、高校を卒業〜

サンタモニカカレッジを見学しにロスへ

長男が高2になる前、次男が高校に入る頃(2016年3月)、二人を連れてロサンゼルスのサンタモニカへ旅行に行きました。
私もLAはもちろん、サンタモニカもはじめてだったのでドキドキ!
慣れないレンタカーで必死にあちこち回ったのをよく覚えています。

まずはサンタモニカカレッジに行って、学生たちが楽しそうにしている様子を見ました。
広いキャンパスにさまざまな人種、年代の人が行き交い、みな楽しそうに過ごしていました。

そのあとは近くのUCLAへ。
コミカレを見た後だったからか、UCLAの学生は見るからにレベルが違うように感じました。
一目見て「頭良さそうー」という感じ。
授業と授業の間の時間も、談笑ではなく、皆必死にパソコンに向かって授業の準備をしている感じでした。

University of Calfornia, Los Angels : カルフォルニア大学 ロサンゼルス校


「あー、やっぱりUCLAはすごいわ」息子たちも同じ感想でした。

それに加えて「コミカレは入学できたとしても、うちの息子たちにはUCLAは無理かもなぁ」とも私は感じていました。

「アメリカに行ってみたい!」「サンタモニカに行ってみたい!」と息子たちにもっともっと思ってほしかったので、「世界の果てまでイッテQ!」で出川さんが訪れていたサンタモニカビーチや、アカデミー賞授賞式の会場でもあるドルビーシアター、ハリウッドウォークと定番の観光地も回りました。

チャイニーズシアター

「出川さんがいたところだ!」「朝の情報番組でやってたところだ!」
LA、サンタモニカ は、彼らがTVで観ていた「アメリカ」そのものでした。

そのほかにもパンケーキで有名なiHOPに行き、大きなプレートで食べきれないほど出てくる食事の量のすごさや、マクドナルドに行って日本と同じようなセットがとんでもない量で、また円安もあってとても高い値段で売れらている状況も見てきました。

帰国後もTVでサンタモニカが移るたびに、「あ!サンタモニカだ」「あ!LAのあの場所だ」と彼らは叫んでいました。
「アメリカすごい!」「サンタモニカはいい!」という印象付けはうまくいったようでした(笑)。 

進路未定のまま、長男は高3に

長男も高2になると、だんだんと周りから進路の話がでるようになり、学校で決められた模試を受けたりして、受験の雰囲気が醸成されていきました。

三者面談で担任から「進路はどうするんだ?」と聞かれると、「まだわからない」「なんとなく理系?」「なんとなく私立?」「でも少し海外大学も考えています」なんて答えていました。
文系って感じでもないし、かと言って理系でエンジニア!と決めているわけでもない。間近にいる親として、本人の感じていることもよくわかりました。

そもそも、理系か文系かは、得意なものがあるから選ぶ話。
どちらも得意でない場合、より苦手な方を回避して文系理系が決まるのもおかしな話です。
それが見えていないのに「君は文系か?理系か?」なんて先生に聞かれてもわかるわけないなぁとも思いました。

かといって、話を聞いて「すごい」と思った米国コミカレへの進学もなんとなくリアリティがなく、その後のUCLAへの編入なんて夢のまた夢。
東大よりもランキングが上の大学に受かるリアリティなんてない。

実際、私自身もそう思っていました。
無理やりアメリカに留学させたとしても、大変なことは目に見えているわけで、だからこそ本人の覚悟が必要。
しかも話をしてくれた高橋君は千葉の有名高校を出ていたので、英語が全くできなかったなんて話していても、長男と同じレベルとは思えず。
私からは特にアドバイスをすることもなく見守っていました。

自分自身のことを振り返っても、古文とか漢文とかを猛勉強する意味もわからなかったし、英語もさほど得意ではなく。
なんとなく物理や数学が好きという理由で、工学部を選んでいました。
2流高校だったから、長男の気持ちはよくわかります。

そんなこんなで国内の受験勉強に力が入るわけでもなく(私から見ていて)、かといって留学に向けて覚悟を決めて準備することもなく(これもあくまでも私から見て)。
あっという間に高3になっていました(笑)。

高3の3月31日になっても、進路は決まらず……

高3になると、周りはいよいよ本格的に受験モードに突入。
長男も模試を受けたりはしていましたが、いまいちスイッチは入っているようには見えず(入ってたらゴメン)、成績もそんなに上がらず(これはファクト)……。なんとなく時間は過ぎていきました。

「このまま中堅どころの大学に行って、中堅どころの企業に入って、って感じなのかなぁ」
そういう人生を否定するつもりはないのですが、なんだか私もあきらめモードになっていきました。

かと言って、仮にアメリカのコミカレに行ったとしても、UCLAやUCバークレーへの進学は難しいですし。
コミカレを出て、UCの難しくない大学に編入するか、どこでもいいからアメリカの大学に進学して、少なくとも英語だけはできる状態を目指すのかなぁとも思っていました。

そうこうしている間に、周りはどんどん受験が終わり進路が決定。
長男はついに進路未定のまま、3月31日を迎えました。

日大や東海大くらいには受かってくれるといいなぁとも思っていましたが、それもなく。
流石の私も声をかけました。

私:これからどうするの?
長男:うーん、アメリカの大学かなぁ。
私:そんな消極的な選択やめてよー。「食べるものないからご飯と梅干しでいいかな」みたいな。本気で行こう!と思わないと、アメリカは厳しいと思うよ。言葉も通じないし、文化も違う中で一人でやっていかないとダメなんだし。今の状態で行っても辛いだけで、うまくいかないと思うんだよね。
長男:わかった、やる。。。

こうして長男は、大変遅ればせながら、高校卒業後の4月から(笑)、留学に向けて準備をスタートしました。

私の心の中は、「えー?ほんとに行くの?大丈夫?」という思いと、「こういうスタートでもいいからアメリカに行くのは大事かも」と複雑な気持ちでいっぱいでした。

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