GEAIM:第04回 Noppo - プロゲーマーを目指し過去にスウェーデンヘ留学、Counter-Strike との出会いが人生を変えた
公開日:2011-03-08 12:00:12
GEAIM ピープル第4回には、『Counter-Strike』でプロゲーマーになる事を目指し、スウェーデンに留学したり、様々な国際大会に日本代表として出場されている Noppo 氏が登場です。
1. ゲームのプレイネーム(ニックネーム)の由来を教えていただけますか?
『Counter-Strike(カウンターストライク)』のアーケード版『Counter-Strike NEO(カウンターストライク ネオ)』をプレイすることが出来るゲームセンター『LEDZONE』を初めて訪れた時に、丁度他の人たちが 5 対 5 で試合をしていたのを見て、「チーム5人で名前を同じ感じに統一したら面白いんじゃないか?」と思いました。
その時に一緒に遊びに行った友人達の外見が、それぞれ個性が強かったので自分は『ノッポ』というニックネームをつけてみました。 それがきっかけで、ずっと『ノッポ』というプレイネームを使ってます。ちなみに、一緒に来た別の 4 人は自分のアイディアに乗ってくれなくて、一人だけ寂しくノッポという名前でした。
『Counter-Strike NEO』専門店『LEDZONE』は実験店の役目を終え、2008年に閉店した。
2. 初めてプレイした FPS や PC ゲームについてを教えていただけますか?
初めてプレイした FPS は、任天堂 64 の『ゴールデンアイ 007』ですね。AIM はとても悪かったのを覚えています。
初めてプレイした PC ゲームは『Helbreath』です。『Helbreath』は『Lineage』に似てる感じの 2D MMO RPG です。昔から多人数でゲームができる オンライン PC ゲームの世界に憧れていたものの、自分の家には PC が無かったので手が出せませんでした。
高校入学が決まったと同時に親に PC を買ってもらい、それから『LOGIN』という PC ゲーム雑誌に載っていた『Lineage』をプレイしてみました。やり方がわからず、人も少ない感じがしたのですぐに雑誌に載っていた『Helbreath』というゲームをプレイしてみました。こちらは、なかなか簡単な上に人も結構いて、なおかつ PK(※) ができたので「強くなってたくさん PK してやるぞ!」っと意気込み、それからどっぷりと PC ゲームの世界にはまってしまいました。
(※プレイヤーキラーの略。MMO RPG で他のプレイヤーが操作するキャラクタを攻撃し倒そうとするプレイヤーの事。)
PC ゲームをプレイするようになったのも、『Counter-Strike』を始めるきっかけとなった『Counter-Strike NEO』をプレイしに行く事になったのも、全部『LOGIN』が縁でした。
3. 初めて参加したゲームの大会またはイベントの事を覚えていますか?よろしければ当時の事を教えて頂けますか?
初めて参加した大会は『Counter-Strike NEO』のシャッフルイベントでした。イベントには参加者が 20 人ほど集まり、その中からランダムでチーム分けをして試合をし、1 位を決めるというものでした。
当時知り合いがほとんどいなかったので初めて顔をあわせる人が多く、とても緊張したのを覚えています。 その時は試合もしたことが無かったので、みんなが声を出して戦況を報告をする事に自分はびっくりしました。上級者の方達から報告の仕方とかを教えてもらったのを今でも覚えています。
当時から AIM には自信があったので、初めての大会でも活躍出来ると思っていましたね(笑)。この大会のおかげで、店員さんや常連さんたちと仲良くなることができ、いろんなクランのリーダーさんから「うちに入らないか?」って誘われました(笑)
近未来的なデザインの筐体でオフライン対戦を楽しむことが出来た『Counter-Strike NEO』。
4. 現在の主な活動についておしえて頂けますか?
今は『Counter-Strike』の Team Speeder で活動しています。台湾の大学に通っており、こちらでの学業を優先してまったりやっている感じです。参加中の大会『Survival of the fittest』Expert部門での優勝を目指して、学業の合間をぬって練習してます。
(※回答していただいた時は大会開催中でしたが、現在は日程が終了しています)
『Team Speeder』公式サイト
5. Counter-Strike での活動を始めたきっかけについて教えてください。
まず、『Counter-Strike』を始めたきっかけは、先ほどの話にもありましたが PC ゲーム雑誌で見た『LEDZONE』という『Counter-Strike NEO』が置いてあるゲームセンターに行ったのがきっかけです。その後、『LEDZONE』の店員さんと仲良くなり『Counter-Strike 1.6』を紹介してもらいました。
当時は持っていた VAIO でやっていたんですが、弾が全然あたらなくて「1.6プレイヤーはんぱねー」とか思っていたら、実は FPS が 20 も出ていない状態でプレイしていたことに気づきました。その後、LEDZONE で仲良くなった店員さんにパソコンまで組んでもらい、Counter-Strike1.6 の世界にハマっていきましたね。
6. Counter-Strike でどのような目標をもっての活動をされていましたか?
『Counter-Strike 1.6』のクラン戦にも慣れ、自分の名前が大分知れ渡ってきた時に、『Counter-Strike1.6』でプロを目指す『AggressiveGene』というチームに声を掛けていただき、大阪で 7 ヶ月ほどプロを目指して 5 人で共同生活をしました。
想像以上に大変な生活でしたが、この体験がきっかけで本気でプロになりたいという気持ちが芽生え、「なんとしてでも Counter-Strike のプロになろう」と決心しました。それから少しの間、日本トップチームの 4DimensioNに入隊させていただきましたが、すでにみんなモチベーションも無い状態だったので、「これは海外にしか道がない」と思い、思い切って本場スウェーデンに行く事にしました。
スウェーデンに滞在するには理由が必要で、留学という形で向こうに一年間滞在しました。覚悟はしていましたが「言葉の壁」「学業と Counter-Strike の両立」「異国の地での無名からのスタート」が想像以上に厳しく、自分が思い描いていた事をなかなか実現出来ないままスウェーデンでの活動は終わってしまいました。
スウェーデンのイベントにて世界的に有名なCounter-StrikeのプロゲーマーAbdisamad "SpawN" Mohamed 選手と対戦し記念撮影。
やはり夢は捨てきれないので、もし若い芽が育ってきてどこにも負けないような自信があるチームが出来そうならば、今度は「個人ではなくチームとして世界一を目指してみたい」とひそかに思いながら活動してます。
Counter-Strike1.6 をプレーする Noppo さん。
7. Counter-Strike やゲームを通じて人生に何か影響がありましたか?
とても大きな影響がありました。ゲームを通じて本当にたくさんの人達と出会え、学校では学べないようなことをたくさん学べました。外国とは無縁だと思っていた自分の人生も、振り返ってみればたくさんの外国人の友達が出来ました。海外に行くきっかけ、自分自身のグローバル化をしてくれたのは紛れも無くゲームのおかげです。ゲームと出会ってなかったら、今とはまったくの別人になっていたかも知れません。
現在は台湾の大学に通っている。台湾の友人達と Noppo さん(一番右)。
8. 使用しているデバイスとそれを使っている理由を教えていただけますか?
マウス『Intellimouse Optical - SteelSeries』
小さすぎず、大きすぎず。丁度安定する大きさ・形だから使ってます。動かしやすい上に安定する。SteelSeries 版を使ってるのは表面がコーティングされていてマウスが滑らないからです。
マウスソール『SteelSeries - SteelGlide』
縁の下の力持ち。何気に止まってくれる。何気に滑ってくれる。
マウスパッド『SteelSeries - Qck heavy』
程よい滑り具合、そしてちゃんと止まる。1mm でも AIM に影響するのでこの絶妙な止まり具合は、このマウスパッド以外無いです。
キーボード『東プレ - RealForce 101』
キー反応の速さ、同時押し認識。
ヘッドセット『Sennheiser - PC 350』
LAN 会場でもちゃんと音が聞こえる密閉設計。基本的に大会の会場はうるさいので、密閉でないと厳しいです。マイクもキャンセラーを搭載していていらない周りの音をカットしてくれます。これによりウルサイ大会の会場でも、自分の声のみをクリアーに伝えることができるので、このヘッドセットを使ってます。Sennheiser は音質もいいので気に入ってます。
モニタ『BenQ - FP93GX』
応答速度 2ms の速さ。
Noppo さんの使用デバイス
国際イベントで設定の調整を行っているシーン。(画像提供: 松井悠 氏)
9. 注目しているゲーム、e スポーツに関するサイトやブログがあったら教えてください
『HLTV.org』ですね。世界中の Counter-Strike1.6 に関するニュースが盛りだくさんだからです。結構ローカルなニュースもあって日々ネタが尽きないですね。HLTV.org から自分で HLTV を入れ、デモを autorecord してくれる機能をよく利用してます。
Counter-Strike のニュースやデモファイルが充実している『HLTV.org』。
10. サイトを見ている人に何かメッセージがあればお願いします。
老兵ながらこれからも頑張っていくので、どこかで見かけたら応援宜しくお願いします。
Noppo さん(画像提供: 松井悠 氏)
11. 次にこのインタビューを見てみたい人を教えてください。
Counter-Strike1.6 の若い世代の筆頭である barusa さんが良いですね。世界大会も経験していて、プレーヤ活動に対する意識も高いので。
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Noppo さんありがとうございました。Counter-Strike が海外での生活や活動のきっかけとなったというのはすごい話ですね。次回は Noppo さんのご指名により、Phobia Gaming で活動する Counter-Strike1.6プレーヤー barusa さんが登場予定です。お楽しみに
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