ベッド代
私は、お魚をお皿に乗せたままグリルに投入してお皿を割ったことがあるくらい家事が苦手。
というかみんなグリルにお皿を入れてはいけませんってどこで習うんですか?
電子レンジにアルミホイルは爆発するってTwitterか何かで見たからそれは知ってる。
グリルにお皿は聞いてない。
昨年秋、第一回家庭内別居が始まったきっかけは些細なことだった。
飼っている犬(以後豆太と呼ぶことにする)のお散歩にどらちが行くか。
これで揉めて、夫に「もう無理。お前のこと生理的に無理になった」と言われて、ベッドから追放されてリビング生活が始まった。
前から思ってたけど、夫の地雷はどこに落ちてるか分からない。
でもやはりこれはあくまでもきっかけにしかすぎず、遅かれ早かれお互い爆発するタイミングはきていたのだと思う。
いやお互いっていうかあっちがか。
私は多分爆発しない。何事も現状維持タイプだから。
ここでは自分に正直に、というか、いやただ単に愚痴なんだけれども、書きたい。
そもそも私は別に寝る時あなたが隣にいてもいい。
一人で寝たがってるのはそちら。
なのになぜ私が移動しなきゃいけない?
夫「このベッドを買ったのも俺だ。どっかいけ」
私「じゃあベッド代来月の生活費から抜いといて」
夫「ベッド代いくら?」
知らねーよオブザイヤー。
結局ベッド代の話は有耶無耶になり、彼の気性が更に荒くなる前に私はそそくさとリビングに逃亡した。
夫は自分の思い通りにならないことが許せない。
きっと今までの人生とにかく「ヤダヤダー!」で通ってきたのだろう。
事実、初めての別居のとき、私も頑なにベッドにいたら(なぜ私が移動しなきゃいけないのか何回考えても分からなかった)、終いには足をバタバタさせて「あっちいけーー!」と言ってきた。
まるで駄菓子売り場でひっくり返ってる3歳児。
ちなみに補足しておくと、豆太を飼いたいと言い出したのは夫。
夫が毎日飲み会で朝帰りというエピソードを聞いた私の友達が
「わんちゃんいると勝手に時間過ぎていくし全然寂しくない」
と言っていて、
それを冗談まじりに私が夫に
「帰りが遅いあなたの代わりにわんちゃん飼えばって言われたよ、斬新なアドバイスだよね、ははは」
と言ったらなぜか夫が本気になり、その話をした2日後には我が家に迎入れることになった。
しかしこの話実はホラーで、夫は私が飼いたいと言い出したと思っている。
しかも飼う直前に「本当に飼えるの?と聞いたら、うん、ってあなたは大きく頷いた」と。
どんな記憶のすり替え??
なんなら私は直前まで「生き物飼うってそんな軽い気持ちでノリでなんて無理だよ…」って言ってたよね…これ私の思い込み??
夫に指摘されて一瞬、え、そうなのかな…?と思ったが、元々私は動物に対して無であり、飼い始めた当初後輩に「犬派でも猫派でもないよっしーさんがわんちゃん飼い始めるなんてどういう風の吹き回しですか?」と言われたんだった。
やはり、おそらく、私の記憶の方が正しい。
豆太を飼い始めてもう4年。
夫がお散歩に行ったのは1.2回、ご飯をあげたことは5回ほど、トイレを変えたことはない。
お散歩とご飯も私が不在でお願いした時のみ。
動物に無の感情であった私だが、一応人並みには責任感ある方なので、今までもちゃんとお世話してきた。
豆太を飼ったことで知らなかった世界、できなかった経験などあるので、結果オーライだと思っている。
というか豆太のことに限らず、人生そうやって考えないとやってられない。