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育休延長申請の壁

今週月曜日に、保育園の合否通達書が届いた。
実をいうと、先週金曜日夜に既にメールで結果が届いていて、封書バージョンが週明けポストに届いていた。
結果は(もちろん)待機。

さあどうやって上司に報告しよう。
私の上司についてざっと紹介すると、57歳独身常に綺麗にされている女性(ネイルに通っていて髪は長いが不潔感はなし、365日スカートにヒール)、ハラスメント的気質は0だが、とても仕事が細かくて、怖い。
本来55歳になると私の会社は役員に昇格or出向(ほぼこれ)or早期退職だが、彼女は役員ではないが管理職として異例の昇格を果たされ、現在も在籍していらっしゃる。

私の産育休と共に上司も異動(出向)だと思っていたのだが、まさかのご昇格。
あまりにもイレギュラーなのでさすがに居ても一年でしょうと目論んでいたが、その年の秋ごろ社内メンバーにヒアリングしたら、彼女はとあるプロジェクトのリーダーを任されているのでもうしばらくはいそうだと。
なんだと!?
私はその上司に一年間お世話になったのだが、もうその一年で大変勉強させていただきましたもう十分ですもうたくさん学びましたのでもうもう大丈夫ですと神様に毎日願うくらい、一緒に働くことことはもう結構です。全力のノーセンキュー。

本当は、今年の4月に復職してもいいかなと最初は考えていた。
しかし彼女がいるとなると話は違う。
ごめんなさい社会人がこんな舐めたこと言ってすみませんだから育休はいいよなとか言われるんですよね。

私は人が好きで他人に対して嫌いオーラを出すことがないからか、あまり人から真っ向から嫌われることもない。
そして年下より年上の方が得意というのもあり、上司と馬が合わないということは今まではなかった。
いつも娘のような感覚で上司には面倒を見ていただいていた。
…しかしこの課長とはなんだか波長が合わないのだ。
人生思い返しても、こんなに合わない人は初めてである。
その課長は全員から嫌われているような典型的な変な人というわけではないので、私にも問題があるんだと思う。

当時営業メンバーの中で私が最若手だったので、初めから特に目をかけていただいていたというのもあるが、周りから「よっしーだけ言われちゃうね…」と言われるくらいには逆贔屓されていた。

とにかく気を使う。チャットのテンション感が分からない。でも社会人なんてそんなもんだよね。誰だってどの環境にいても一番の悩み事は人間関係だよね。

昨年冬に「一度面談をしましょう。よっしーさんが応募しようとしている保育園の入園状況がわかる資料も当日持ってきてください」と言われて、区のHPからリストをコンビニで印刷して希望園に蛍光ペン引いて準備した。
この面談での私のゴールは、「6月入園(娘1歳の誕生日を迎える、0歳児クラス)は実質難しいので、育休延長することになりそう。翌年4月(1歳児クラス)には確実に保育園に預けて復職する」と伝えることだ。

なんとかそれらの主張を裏付けられるデータを用意して当日臨んだ。
すると「そもそもなんで今年4月に応募しないんだっけ?」とド直球に聞かれて、それは事前の想定問答集になくて、正直に「え、あ、えっと…まだ一緒にいたいかなと思って…」と答えた。

さすがにそれに対して否定はしてこなかったけど、面談後も「園長先生に事前に媚びうっとけば抽選で優遇してくれる園とかあるらしいよ(認可外のこと?)」「10月も募集してるみたいだよ」などと言われて「は、はい」と逃げるように帰ってきた。

その後3月に転出者へのご挨拶で会社に行ったが、その時も「早く復帰してね♪待ってるよ♪!!!」と言われ、「あっ、はいっ」と苦笑いしながら交わして、、今日に至る。

延長となると事務手続きも必要で、何よりも引き続き職場に迷惑かけることになる。それは重々承知している。
産育休者は欠員扱いにはならないので、その分の補填人員はない。課の仕事量は変わらない中で、残されたメンバーでそれらを振り分けるのだ。お給料は変わらないのに、業務だけオンされる。

その一方で、私のようなただの社員は組織の歯車の中でもちいさなちいさな一部品にしかすぎず、一人くらいいなくても平気で回ってしまうのが大企業の良さであると思っている。(ほんと私が言えた立場じゃないんだけど)

とにかく、今復職はまだ、無理だ。
というか課長がいる限り、嫌だ。
なるべく課長と一緒に働く日数を一日でも減らしたい。

わたし的には冬の面談で「よっしーは来年春の復職」と印象づけられるようアピールしたつもりなのだが、課長はそんな生ぬるいこと許してくれないか。
まあ許してくれなくても通すしかないんだけど。


てなわけで待機児童となったことをどう報告するか、同じタイミングで産育休を取得されている先輩方お二人にアドバイスを乞うた。(お二人とも課長マスターなのだ)
その結果、まずはチャットで「すぐに伝えなければいけないと思ったので取り急ぎチャットでご報告」して、併せて「お電話でまたお話できればと思います」でチャットだけで済まそうとしていませんよ!アピール。完璧だ。

このチャット送ってから胃がキリキリと痛い。
好きなYouTubeを見ていてもどこか上の空。
今日は課長の予定表に年に2回あるビッグな会議と夜接待が入ってたので、恐らく返信は明日以降になるだろう。はぁ、息がくるしい。

冬の面談の時も、面談日が決まってから1ヶ月くらい毎日体調が悪くて人生3割くらいしか楽しめなかった。ふとした隙に課長のことが頭をよぎる。

育休中でこんな調子なのに、この課長の元復職して私その後やっていけるのだろうか。
むしろ休んで罪悪感があるからこんなに恐れてしまうのだろうか。
いや変わらないな。

出勤してまず確認することは課長の席(フリーアドレス)、何か声をかけるにもまず前後のスケジュールを確認して、ご機嫌を伺って、話しかけるシミュレーションをしてからGO。
年に一度やってくる課長の長期休暇は稟議フィーバータイム。

でもひとつだけ今回気づいたことがある。
今まで課長と関わるときは(顔が見えないテレワークのときは尚更)常に気遣って緊張しまくって何か自分がアクションした後も「このタイミングじゃなかったかな」「やっぱりこの言い方じゃない方がよかったかな」とかいちいち落ち込んでいたのが、今回チャットを送信して、案の定「あーどんな反応くるかな…」と心がどんどんどんよりなっていった時、ふとそばにいた娘を見たらなんかちょっとだけどうでもよくなったのだ。
ま、こんなちまちま考えたって仕方ないか!うん、娘かわいい。娘がかわいけりゃなんでもいいわ。って気分。

世のお母さんが言ってる、子どものためならがんばれるってこういうこと?