雑で適当
Z民のママ友と、いつも3人で仲良くさせてもらっている。
産前はIT系でばりばり働いて今も副業やってるエネルギッシュTちゃんと、結婚してからずっと専業主婦で、見た目も所作もその通り専業主婦すぎる(褒めてる)Nちゃん。
Nちゃんは旦那さんが地主家系で、Tちゃんも某政治家の直系。相続する土地が700坪あるらしい。700坪ってどんな?そこらへんの小学校くらいはある?
テザリングしてくれたのはTちゃん。
いつも月1ペースで適当に集まっているのだが、先日たまたま支援センターでTちゃんに会い、そのまま一緒に帰っていたら運良く子どもが二人とも寝たので(やんちゃな二人なのでかなり珍しい)、「え、このままどっかお茶いっちゃう!?」と誘ってくれて近くのファミレスへ。
私は基本的に1:1が好きで、大人数の場では聞き役に徹することが多いのだが、一方で、「3人だからこそ成り立つグループ」というのもあって、それがこれだ。
別にそういう状況になれば話せるけど、わざわざ個別で連絡とって2人でご飯とかはない、みたいな。
だからTちゃんとゆっくりと二人きりで話したことがが今までなくて、お茶に誘ってくれた時すごく嬉しかったのと同時に「何話そう!?」と静かに焦る。
テーブルに座り、二人ともパフェを注文。
とりあえず道中で盛り上がっていた、Tちゃんのお友達の話をまたする。
しかしほぼ知らない他人のことなので段々とネタもつきてきた頃、Tちゃんが「○○小学校とか考えてる?」と聞いてきた。
○○小学校は私が通っていた学校の附属小で、そのことをTちゃんも知っている。
正直、なんも考えてない。
私「うーん、、」
Tちゃん「旦那さんと話す?そういうこと」
私「うーん、、夫は常にノリで生きてるから『受けようぜ』って言ってるけどどうせお受験するの私だし…(というかそんなお金ないし…)」
子どものことどころか夫婦のことすら話し合えていない。
私「働いてたら幼稚園とかまず無理だしさー」
Tちゃん「そうだねー」
私「Tちゃんなら一旦幼稚園の時期は仕事辞めて、小学生なったらまたすぐどこか就職すればいいじゃん!今も副業やってるんだから十分でしょ!」
そこから、復職の話になった。
Tちゃんは2年間休む気満々で(私が出会った生後3ヶ月くらいのときからそうだった)、旦那さんももちろん高級取り。
でも、旦那さんは「働かざる者食うべからず」精神で、Tちゃんには早く復職してほしいと思っている、らしい。
私「実はまた夫婦仲険悪でさー。(昔の家庭内別居のことは軽く笑い話で話したことがある)
自分が働いてないから夫婦の均衡がとれなくなってるって最近思い始めたんだよね。
夫は育休中暇だと思ってるんだけど、実際一年育児してきて私自身働いてる方が辛いって思うから、あながち否定できないんだよね」
子どもの個体差はすごくて、それはもうまさに子どもガチャで、母親のキャパ問題や教育方針などいろいろな要素があるので、安易に「働く方が辛い(=育児は楽)」と言わないようにしているけど、
Tちゃんは子どもの習い事週3に加えて、「夏だしスイミング週2にしようかなと思ってる(夏だし??)」とか言う人で、はたからみたら育児を楽しんでいるようにみえるので、つい本音を言ってみた。
すると、
Tちゃん「え、私もそう思う。会社に戻りたくないから育休フルでとるようなもんだし。働いてたらこんな時間からパフェなんて食べられないよー!育休サイコー!」
育休は人生の夏休み、にも共感してくれた。
Tちゃん「私たちって、要領いいんだと思う。あと他の人が辛いと思うことを、辛いと思わない。辛いことがあってもすぐ忘れる。だから育休中楽だと感じるんだと思う。」
これはかなり考えさせられるきっかけとなった。
要領がいいに関しては、私はただ単に雑で適当なだけ。
「ある部分は120点目指してある部分は50点でよいとすること」を要領がいいというなら要領がいいのかもしれないが、私と同じように育児してたらきっとみんな「楽!」って思うと思うし、決してキャパが広いわけではなくむしろ狭いと自覚しているので、オーバーしないよう手を抜きまくっているのだ。
私は、自分が一番大事なのだ。
母親が安定していれば子どもにも正しく接せられてみんなハッピーと、都合よく解釈している。
先日会ったとびきりかわいいAちゃんは「離乳食作ってたら深夜3時になってた…LINEをみる余裕もない…」と言っていて、そりゃ鬱になるわ?!!早く仕事復帰したいと思うわ!??と思った。
離乳食なんて毎日脳死で提供できるよう同じメニューだし、1ヶ月分作り置きしている。味は劣化してるかもしれないが、体には影響なかろう。
「辛いことを辛いと思わない」と言われた時、そもそもこの一年間で辛いと思うことなかったし…と思ったけど、Tちゃんに「いやこの間まで夜泣きとかおっぱいトラブルで辛そうだったじゃん!」と言われて、あーあの頃はちょっと辛かったかーと思い出した。
確かに忘れてる。
Tちゃんと私は同じ体育会系の人生だったので、そこらへんの感覚が似ているのかもしれない。
というか育児関わらず、人間過去の嫌な記憶は美化しがちだし、人間ってそもそもそういうふうに設定されているらしいとどこかで読んだ。
仕事では私の適当さは許されず、雑ゆえのミスが発生して、バレて、怒られて、会社に不利益を被らせるけど、こと育児においては適当にやろうかど真面目にやろうか、その場ですぐ結果は出ないし、誰にも怒られない。
そういう意味では、この雑な性格は育児に向いているのかも?