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ゲーム×キャンプその2「マインクラフトの武器とかを木で作って遊ぼう!」


マイクラ木工の数々

これらは子ども達が自分の好きなマインクラフトの世界の武器やキャラなどを自分で設計図を書き、木工ロボット(ショップボット)で切り出して、自分たちで色をつけた「マイクラ木工」の数々です。

2022年10月、八ヶ岳にて、ゲームで学び遊ぶシン・スクールがIRORIAさん(https://www.iroria.jp/)と一緒に2泊3日の「ゲーム×キャンプ」を開催しました。「マインクラフトの世界を木で作って遊んじゃおう!」の木工企画は、ゲーム×キャンプのコンセプトである「ゲームの世界をリアルでも楽しもう」に則した企画の1つで、最新の木工ロボット「ショップボット」の存在を聞いた私、ヨッシー塾長からIRORIAの皆さんに提案して、皆さんのご協力により実現することができました。


こちらの記事では、このマインクラフト木工の話のみをご紹介させて頂き、その他の「星空絶叫ゲーム大会」やゲーム×キャンプ全体については、こちらをご参照下さい。

「星空絶叫ゲーム大会」で野性にかえったキッズたち。シン・スクールのみんなとゲーム×キャンプ!
https://note.com/yossi185/n/ne2b4283cc60a

このマイクラ木工、1日だけではとても終われず、また子ども達も疲れてしまうため、2泊3日の中で分散して楽しめるようにスタッフの皆さんがスケジュールを考えてくれました。


1日目、ワクワク妄想設計図


木工ロボット(ショップボット)では曲線のカットも可能なのですが、マイクラの世界の再現ということで、みんなで方眼紙を使い、想い想いのカクカクしたアイテムなどを平面に書いていきます。自分がいつも遊んでいるマインクラフトの中のモノを「リアルに再現するんだ!」と、ワクワクした思いを胸にキラキラした目で夢中になりました。「なんでも自分で考えて自由につくっていい!」だと、逆に作りづらくなるハードルも、「ゲームの世界の再現」であれば、画像やゲームを見ながら好きなモノを作れちゃいます。 あ、そうそう、この「ゲーム×キャンプ」では、通常の自然に親しむだけのキャンプにはありえない「ゲーム持ち込みOKというか、ゲーム持って来て!森の大画面でやるよ!」というゲーム必須のキャンプなので、みんなスイッチなどを手元に置きながら設計図書きやその他の様々な企画をしてゆきます。

2日目午前、ドキドキ最新ロボでカット


次は、出来上がったみんなのカクカク設計図を木工ロボット(ショップボットhttps://shopbot.vuild.co.jp/news)に読み込ませて、後はロボットが自動で細かな部分まで切り出してくれます。本当は曲線でも綺麗にカットできるという最新技術です。ゲームで学び遊ぶシン・スクールではゲームをメインに活用していますが、それは最新で、面白くて、便利で、コスパの良いツールだから。そのツールを使いこなすことが次世代の子たちの学びにもなると考えているからです。木工においても、通常の学校やアウトドアキャンプでは、自分の手でノコギリを使う体験なんかをさせてもらい、「自分の手でやるからこそ本物の体験だ!」と教わるかもしれませんが、さてどうでしょうか、時代に合わせて現代の最新道具を使うのも本物の体験であり、いやむしろ今の親世代が教えられない最新道具での体験の方がこれからを生きる子どもたちにはさせてあげたい体験と願うのは間違っているでしょうか。 そもそもノコギリだって、石器時代の人から言わせたら「鉄の刃物なんて使ったら本物じゃないよ」と言われてしまうのではないでしょうか。なーんてことを考えている内に、次々にカットされたマイクラの木工品ができあがっていき、子ども達が目をキラキラさせて驚き、興奮し、自分が描いたモノがカットされて大喜びです!

2日目午後、自分の目と手でニコニコペイント


自分で設計したデジタル世界マインクラフトの武器たちが、リアルな木で切り出されて、みんなの手元にやってきました。もうカクカクしたカタチだけで分かっちゃうゲーム大好きのシンスクキッズたち。ただマイクラの場合、カタチは同じでも色の違いで性能も材質も異なった武器となるため、どんな色で塗るか?は、とても大事な最後の仕上げとなります。


しかし、ダイヤの剣は綺麗に輝く青緑、ネザライトの剣は赤黒など、いずれもシンプルでは無い微妙な色合いです。まずはその自分がつくりたいモノの色を絵の具を混ぜ合わせてつくるところからスタート!「もっと青かな~、いや黄色か?」「紫ってどうやんの~!」などなど、スマホやゲーム機の画像を見ながら自分の目と手で色をつくって、塗っていきます。なかなか上手くいかずに嫌になっちゃう子、奇跡的にバッチリな色が出て大喜びの子、ゲームやデジタルであれば簡単に出せる色味ですが、そこへ近づけようと四苦八苦しながらも色塗りを楽しんでいました。

3日目午前、完成!戦うぜ!

色塗りしたあとにしっかりと乾燥させ、ついに完成です!もうみんな満面の笑顔で剣を構えたり、ヨッシー塾長を攻撃してきたり、写真を撮るなどで大喜び!

シンスクキッズ&ヨッシー塾長たちは、日頃から「面白いモノ」に対して敏感で、自分が本当に面白いと思えることしかしたくありません。(だから学校行かないという子もいたりして、、、)そんな彼らがこれだけ楽しめてるのは、単なる木工体験では無く、ゲームの楽しさも上乗せされているから。ゲームの中で振り回していた武器が自分の手にリアルにやってくるという楽しさ、面白さは、体験してみると思った以上に良い感じなんです。


マイクラブロックもつくりました!


「ゲームのあの武器をこの手に」というのは、USJの任天堂ワールドやコスプレのような「ゲームの世界に入る」というのともまた違って、現実世界にゲームの一部を持って来たような感覚です。さらにそれは1人でも嬉しいのですが、自分と同じようにマイクラや他のゲームが好きな子たちと一緒に見せ合って楽しむのがこれまたとても面白い。マイクラを知らない、あまりゲームをしないキャンプスタッフの人からは「こういうのも楽しいんですね~」と、ただ剣を構えてるだけの子たちを見て不思議がっていましたが、やはりそこは共有しているゲームの世界があってこそなんだと改めて思いますね。

そして、ゲームNendo粘土へ

このゲームキャンプでの「マイクラ木工」をキッカケに、ゲーム×リアルを融合して、皆と共有する面白さを知ったヨッシー塾長は、その後、「ゼルダの伝説の料理鍋を実際の陶芸でつくってみた!」となり、そこからさらにゲームの中のモノを粘土で再現する「ゲームNendo粘土」へと発展してゆくことになりました。(すでにヨッシー塾長のFacebookやインスタには上がっていますが、またNoteでもアップします)

アナログな大人たちは、手作りや手触りの良さ、さらにリアルな自然を五感で感じることの良さなんかをそれがまるで一番の正解のように子どもたちに教えようとするのですが、まずそれは今の子からしたら「それはあなたの感想ですよね(ひろゆき風)」であり、アナログの良さをそんなに知らない今の子たちにとってはゲームの世界の面白さの方が上だったりします。そして、彼らにとっては、「どれが本物か?」なんて、どうでも良くて、面白ければリアルでもゲームでも楽しみたいのです。そしてそもそも、デジタル技術が飛躍的に発展してきた今、何が現実で何が創造物か、どれがAIか人かでさえ、違いが分かりにくく曖昧になってきています。


もう古き大人が「アナログの良さを教えてあげる」というよりも、今の子ども達から「ゲーム(デジタル)の良さを教わって」、アナログもデジタルも関係無く一緒に混ぜて、子ども達と同じ目線で一緒に楽しむという時代に来ているのではないでしょうか?


今回、ゲーム(デジタル)の世界をリアルでも楽しもう!と、普段、オンラインやリアルの場でもゲームを通じてつながって、一緒に遊んでいる子たちが、リアルなキャンプの場に集まって「おーー!リアルなヨッシー塾長だ~!」と盛り上がりましたが、そんなのも入口のゲームだけじゃなく、またリアルだけでもなく、どちらの良い所を活用しつつ、とにかく面白さを主軸にして、楽しむことの中に本当の学びやつながりや体験があるように感じています。


ゲームで学び遊ぶシン・スクールのヨッシー塾長は、もちろん昔からゲームは好きなのですが、現実世界のリアルな面白さも好きで、要は面白ければなんでも大好き。ゲームはコスパや自由度の高さや何より面白さから普通に活用しています。だから面白ければゲームじゃなくてもアリだとは思っています。 


しかし本音を言えば、デジタルが普通に社会に融合した時代を生きるこれからの人にとっては、ゲームで学び遊んでいる方が、何かと良いんじゃないかなーなんて思ったりもしています。


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吉澤一雅(ヨッシー塾長)
これからも「オモシロと学び」の情報や考え方を伝えていきたいのでサポート頂けたら嬉しいです!