かかりつけ◯◯のある暮らし④
近年の医学や医療及び情報通信技術の進歩により、国民がかかりつけ医に求めるものは大きく変わりました。ここで前述の理事長の弁をまた借ります。以前なら「あの人は心臓の手術した」ということだけでよかったのが、「あの人は何年前この種類のステントをどこの場所に入れて、いつまで何と いう薬を使っていた」ということまで必要になっています。子どもの頃からの生育歴、ワクチン接種歴、かかった病気、家族歴、各種の検査、健診の結果の記録を自分自身で記憶し、保管しておくのは 困難です。ましてや一人の医師の記憶では全く不可能です。」(つづく)