年頭所感
〜令和の医療に灯(ひ)をともせ〜
新年明けましておめでとうございます。
今年の干支は甲辰(きのえたつ)。亀の甲羅・甲冑を連想させる甲という文字が、辰(振:しん・ふれる・ゆれる・ととのう)と合わさって、硬い殻を強く揺さぶって大きく成長させ、あるべき姿へと整っていく状態、すなわち「春の日差しがあまねく成長を助く」年になるそうです。
それにしても世の中大きく変わりました。地域のお祭りや催し事が復活しつつあるものの、決してもう新興感染症前の世界に戻ることはありません。私たちは以前には思いつかなかった視点で、社会を見つめることができるようになりました。これが成長というものなのでしょうか。様々な外的および内的要因(ハードル)の中、十分とはいえない鎧兜(予算)を被り、(政府も国民も)右往左往しながら目指すべき姿とはどのようなものでしょうか?
そこで改めて秋の第62回全国自治体病院学会in新潟についてご紹介いたします。テーマは「自治体病院の共奏が支える明日の日本」、副題は上記の通りです。3つの「共奏」、すなわち競争(Competition)、共創(Co-Creation)、協奏(Concerto)を通して、私たちの子や孫の世代である100年先の医療や社会がどうあるべきかを議論したいと思っています。全国自治体病院協議会の過半数を占める中小病院の医療関係者も大勢集まりますので、是非ともご参加及びご協力のほどよろしくお願いします。
本年がみなさまにとって良い年になりますように。