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泣いた赤おに③

 しかし私は、医者の性善説を信じている。良い医師がしだいに「鬼」に変わっていくのではなく、「鬼の面」を一時的にかぶるだけであり、どんなお面も必ずはずすことができると思っている。誰かが用意した鏡に映った自分の姿をみてハッと我に返ることができるかどうか。そういう意味において「医師の働き方改革」はまさに時宜を得た議論だと思う。(つづく)