持続可能な観光のためのデータモニタリング/#某大学生之備忘録
お久しぶりです。よっしーです。今回は持続可能な観光(サステイナブル・ツーリズム)をするためのデータモニタリング(Indicators of sustainable development guidelines and methodologies)について述べてみようと思う。
なぜこのテーマを述べようと思ったかというと、2030年までに達成すべき目標としてSDGsという17の持続可能な開発目標がある。しかし観光というものはこのSDGsというゴールに相反する人間活動であるから、いかにして環境や地域住民の生活を脅かさずに持続可能な観光をするかに興味を持ったからである。
この持続可能な観光をするためのデータモニタリングは南オーストラリア州のカンガルー島のモデルがきっかけで考えが普及した。
1990年代以前は富裕層の観光客がプロペラ機で本土から来島し、2,3週間程度カンガルー島に滞在するのが主流であった。その当時は、そんなに観光客も多くなく、地元住民にとっても自然を汚染されずに経済的な恩恵を受けていたので、良かった。
しかしあることを境に状況が様変わりした。
それは大型フェリーの就航だ
1990年代中頃に大型フェリーが就航すると、日帰りで訪れて4WD車を乗りまわして帰るような観光客が現れることが心配され、島の人は「日帰り客ばかりでは島にお金が落ちない」「のんびりとした日常が失われる」「水や電気が足りるのか」「ゴミが増えるのでは」と懸念し、役場に詰めかけた。
役人は各人が抱えている悩みは違うので、各人の意見を集約するワークショップを開催して、住民や観光業者、野生生物の研究者などの主張を整理し、持続可能な観光をめざすための4項目が整理されました。
このモデルは以後、「カンガルー島の観光を最適化するための管理運営モデル(KI-TOMM ※Kangaroo Island,Tourism, Optimization, ManagementModel )」となり、「地域の代表者」「観光産業の代表者」「行政」「自然保護機構」「開発機構」「観光協会」「政府環境・遺産省」「南オーストラリア観光局」の8組織が、持続可能な観光を守るための15指標をモニタリングできる仕組みが構築された。
この持続可能な観光を目指すためのデータモニタリングは沖縄県でも実施されている。沖縄県では沖縄観光成果指数という形で毎年、指標を出している。指標は主に経済、県民、マネジメント、観光客、環境という5つの指標ごとに前年、過去3年、過去10年と比較した表がある。以下が具体的な項目だ
これらの自治体の指数は言うまでもなく、自治体によって異なる。しかし指標は観光客、自治体、地域住民、環境の四方からの視点が必要である。
最後に今後のサステイナブル・ツーリズムの市場動向についてまとめたので、参考にしてほしい。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
今日の一言
30歳までにFIRE(経済的自立による早期退職)を達成したい。
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