CPMV015-⑦
では、気を取り直してDaVinci Resolveで「Norwegian Wood」のMVを作っていきましょう。
つくった映像データを消してしまったといっても、かつてFinal Cut Proで作った際の素材データは残っていました。
ので、それらを使いながら、DaVinci Resolveで制作していきます。
まずは、工程をおさらいしましょう。
①奥さん手作りのミニチュアスタジオをスチール撮影
②グリーンバックで各パート(パペット)動画撮影
③編集ソフト(DaVinci Resolve)でグリーンバック合成(クロマキー合成)
④全パートを重ねて、色味・明るさなど微調整して完成
素材がある=①と②の工程は済んでいる、ということなります。
つまり③からということになるので、今回のテーマは「クロマキー合成」です。
最初に、DaVinci Resolveに素材を取り込みます。
*以下「エディット」ページでの作業です。
つぎに、オープニング動画とサムネイル(タイトル画像)を配置。
続けて、録音した演奏音源を配置します。
今回は、イントロ部分をタイトル画像に重ねて配置してみます。
(スタート時の人形操作をミスっていることもあって)
で、ドラムの入り箇所にマーカーを設置し、マーカーに合わせて、各パート(パペット)動画を配置します。
なかなかシビアな作業ですが、同じ音源で録画(パペット操作)しているので、理屈的には必ず合うはず。
根気よくピッタリな部分を探します。
音と映像を配置し終わったら、いよいよクロマキー合成です。
まず、タイムライン「ビデオ」の1番下にくり抜かれた透明箇所に出す背景画像を置きます。
今回は①で撮影した、奥さん手作りのミニチュアスタジオ画像です。
その上に、②でグリーンバック撮影した各パートの動画を配置。
上に置いた映像(画像)の緑部分を透明にして(これがクロマキー合成)、その透明部分から下の映像(画像)が見えるようにする、というイメージです。
下のスクショは、スタジオ画像にドラム演奏動画をクロマキー合成した上に、さらにギター動画を配置しているところ。
この緑箇所を透明にすれば、下のスタジオと合成済みのドラムさんが出てくるというわけです。
なのでつぎに、このギター動画をクロマキー合成(緑部分を透明化)します。
上記にリンクしたサイトの通り、
1.ステップ1: Resolve FX [3D Keyer]を適用
2.[OpenFXオーバーレイ]に切り替え
3.消したい色をドラッグ
上記では微調整の方法があまり詳しく載ってなかったので、まとめておきます。
「インスペクタ」「エフェクト」の「出力」を開く
「出力」から「アルファハイライト白/黒」を選ぶ→プレビューが白黒に
「マットフィネス」の各スライダーを調整して白黒の区別をハッキリさせる
再度「出力」を開き、「出力」を「最終合成」にする
で、この後、問題が。
クロマキー合成したクリップを小さくしたら、クリップの外が真っ黒で後ろ(下層)の映像が出てこないんです涙。
(スクショ撮り忘れてごめんなさい。伝わるかな)
なぜだ…必死で検索。
すると、「ズームでスケール縮小すると画角外が黒表示になる」と同じ悩みを抱えた方を複数発見。
いろんなサイトを自分なりにまとめると、
「インスペクタ」「エフェクト」の「3Dキーヤー」を開く
「ガベージマット」の「マットの形状」で「四角形」等を選択し「反転」にチェックを入れる
プレビュー画面上でガベージマットの境界を調整すれば、画角外の黒をなし(透明)にできる
できたのがこちら。
ただ、今回はあまり納得できる出来にはなりませんでした。
理由は簡単、撮影時の光の回し方がヘタクソで、緑色が一定でなく影がたくさんチラついているからです。
とくに、ドラム動画ではシンバルに緑色が反射して合成するとシンバルが消えてしまいます。
シンバル残すとうまく緑が消えないし…涙。
仕方なくシンバルには消えていただき、でもどうしても際や影がチラつくので、古めかしい動画に加工することでなんとかごまかしてみようと思います。
で、そのごまかしの一つとして、各クリップで色味調整を行いました。
色味などの調整=カラーコレクション+カラーグレーディングについては、今回のテーマではありませんので、今後取り上げたいと思います(記事が長くなっちゃうので)。
カラー調整はDaVinci Resolveの真骨頂ですから、これから都度取り上げることになると思います。
では、次回こそ、完成した演奏&動画のお届けを。
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