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Forssa Textile Week出店者紹介 | Naomi Ito Textile nani IRO

詩を描く

Naomi Ito Textile nani IROは水彩画家・伊藤尚美さんのアートワークから生まれるテキスタイルブランド。自然の風景とそれを感じたときの詩的な言葉の断片から描かれる、水彩のにじみ、筆のゆらぎなどを細やかに再現した布は、その繊細さと、大胆な構図で日本だけでなく、世界30ヵ国以上の人々に愛されています。

近所の生地屋さんや大型店にも、パリのセレクトショップにもあるそんな布

nani IROの生地は、大手の生地店には必ずといっても良いくらい並んでいます。同時に、小さなセレクトショップや海外のお店でも取り扱われています。伊藤さんは立ち上げの当初から、絵に込められた感触がたくさんの人に届く複製になってもできるだけ失われないように注意を払い、”近所の生地屋さんや大型店にも、パリのセレクトショップにもあるそんな布”を目指して製作に臨んでいたことを15周年を記念して発売した書籍「詩を描く」の中で綴っています。

その想いは見事に成就し、やわらかなガーゼ、リネンや綿シルクといった素材を駆使した布は、小さな子どものいるお母さんから、自分の洋服やインテリアを作って楽しむ大人の女性まで老若幅広い層に受け入れられ、親しまれています。

日本におけるアーティストメイドの柄プリントの先駆的存在

ブランドの始まりは、絵の個展に添えるオブジェを作るためにガーゼに水彩で描いたことがきっかけだったそう。それを目にした大阪のプリントメーカー・KOKKAが依頼し、2002年「絵をのせる布」として、日本におけるアーティストメイドの柄プリントの先駆的存在「nani IRO Textile」が誕生しました。作品として描く画家の絵を量産的なプリント生地にし流通させる、一筋縄ではいかない難しさは前述したとおりです。けれど、そこをあきらめずに向き合い続けてきたからこそ、この魅力的な布が生まれ、20年の長きに渡って続いているのでしょう。

アーティストとメーカーの理想的な関係

10色以上もの版を使って表現されるプリントは、技術本来の特性からすると不向きです。しかし一見、向いていないところを妥協するのではなく、乗り越え、唯一無二の生地が出来上がっています。そこにあるのは、アーティストの表現への挑戦と、メーカーだからこそできるたしかな生産体制の理想的な掛け合わせ。nani IROの生地を見るたび、お互いを尊重する心意気と調和を奏でて広がっていく美しさに思いを馳せます。

Naomi Ito Textile nani IROの出品商品はこちらからご覧ください。

HP:https://online.naniiro.jp/
Instagram: atelier_to_naniiro_textile
https://www.instagram.com/atelier_to_naniiro_textile/