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糸から布に、布から傘に | イイダ傘店展覧会「糸から」


イイダ傘店は、店舗を持たず、春と秋の年2回、全国を旅して受注会を行うオーダーメイドの傘屋です。毎年、傘作家の飯田純久さんがデザインしたオリジナルの生地が発表され、お客さんは実際に傘に触れながら、好みの生地やサイズ、持ち手の組み合わせをオーダーしていくことができます。傘のほかにもテキスタイルデザインを活かしたバッグやハンカチ、ポストカード、カレンダーなどのグッズも展開し、全国各地に待ち望む人が多くいます。工場とのものづくりを大切にし、活動の初期から山梨の織物工場でも生地を生産してきました。

そんなイイダ傘店が山梨県富士吉田市のギャラリーFUJIHIMUROで展覧会を行ってくれます。展示のテーマに選んだのは、糸からオリジナルの色で染めた宮下織物の生地の傘。まだイイダ傘店を始めたばかりの頃、蚤の市で出会った古い時代の傘を再現しようと持ち込んでつくってもらった、思い出深いジャカードの生地だそう。

ストライプの縞模様が入った生地は小ロットの生産が難しく、他ではなかなか作ることができなかった。そんな生地の制作を引き受けてくれたと飯田さんは話します。当時、色の確認のために送られてきた糸染めの見本も特別に思い、大切に保管していました。

展示では、その染糸見本から発想した、糸から布、布から傘になるまでの過程をインスタレーション形式で発表します。また、ジャカード生地の傘ができるまでの記録映像やイイダ傘店のものづくりを紹介する展示、テキスタイルデザインを活かしたグッズのポップアップショップも開催。10月21日・22日には市内で行われるハタオリマチフェスティバルに合わせて、秋の傘の受注会を、22日には飯田さんのトークイベントを開催します。山梨ならではのイイダ傘店の展覧会にぜひとも足をお運びください。

イイダ傘店展覧会「糸から」
概要:
・インスタレーション「糸から」
・記録映像「ジャカード生地の傘」
・テキスタイルデザインを活かしたポップアップショップ
・秋の傘の受注会 10月21日・22日
・トークイベント 10月22日 11:00〜

会期:2023年9月30日(土)〜11月5日(日)
定休日:火、水、木曜日
時間:11:00〜17:00
※ハタオリマチフェスティバル開催時の10月21日・22日は、開館時間が下記の通り変更になります。
10月21日(土)10:00〜17:00
  22日(日)10:00〜16:00
会場:FUJIHIMURO
 山梨県富士吉田市富士見1−1−5
入場料:無料

URL:https://you-fujiyoshida.jp/
http://iida-kasaten.jp/

主催:イイダ傘店 ふじよしだ定住促進センター
企画:株式会社装いの庭
後援:富士吉田市
助成:粟井英朗環境財団