回顧vol.6💫11月15日 初手の位置取りから見るA級ダブル決勝 〜大垣決勝 山口の失敗〜

だいぶ日にちが経ってしまいましたが、大垣の決勝も振り返っていきます。
こちらも初手の位置取りをテーマに進めます。

こちらも展開予想から◯2-4からで取れたのですが、◎本命は山口と今藤の7=4で推奨していたので個人的にはがっかりしたレースでもありました。

まずは番組からです。

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コメントは特に変わったところはないので割愛します。中近ラインに九州、そして東が3車の厚み。
並びは
  37 652 41    ➡️
力は拮抗してますが、山口のスピードはこの中だと少し出てますね。
レースいきます。

⬇️初手の位置取り〜打鐘前です。赤板残り2周からなので分かりにくいですが、山口はSを取りました

これだけ力差が拮抗しているレースは後方からの捲りが届きにくいというのは玉野決勝でも書きましたが、結局山口は後方から。
山口が何も考えていないのか、後方からでも届くと思ったかは謎です。
能代谷は後方に構えて、誘導を切った段階でどちらかがかましてくるのを待つ中団狙いで、作戦成功です。

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⬇️打鐘の並び。谷口が先行し、山口は後方におかれました。

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⬇️山口の位置取り失敗により7番手に置かれた吉良がシビアに切り替えて星野に絡みます。
谷口は打鐘スパート。緩めると山口のカマシが飛んでくるので強く踏み込みます。

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⬇️結局7番手からの捲りになった山口は2角から捲ろうとしますが、前の競りが壁です。ここで1-2mはロスしています。能代谷は先捲り睨んで車間を空けています。

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⬇️バックで能代谷が先捲りを放ちます。真後ろからの発進なので、今藤も合わせて出ますが出遅れ能代谷の2番手まで。谷口ラインが3車なら今藤の頭までありました。ラインが厚い方が有利というのはこういった部分を見ても分かりますね。
山口は完全に出遅れてますがここから脚力見せます。

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⬇️直線です。吉良は切り替えに脚を使い、櫻井は今藤に浮かされた分外踏んで脚を使っています。
後方から、スピード殺さずに捲り上げた山口がなんとか確定板に食い込みました。
前二人はもう最終3角で決まってますね。


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拮抗した決勝は初手中団か後方からが明らかに展開有利です。

山口が初手で、後方か中団選んだ場合
誘導切って能代谷が出てきたところをつっぱり谷口を逃して中団確保。谷口が先行して能代谷が中団並走してきたら外で消耗させて、バックで3番手捲り
等どう転んでも展開有利に運べるのです。
この番組構成でSを取ってしまった山口はその時点で展開不利を受けているのです。

たまにスタートで牽制が入るのは、選手ラインそれぞれが展開を考えて前受けしたくないという意志の現れです。
難しいレースは初手の位置取りにヒントが隠れてることも多いので是非注目してみてくださいね。

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