今週末の中京は女性騎手の競演が楽しみ （よそトレ#208）
新人・今村聖奈騎手が大活躍
今年デビューした今村聖奈騎手の活躍が目覚ましい。
6月6日現在で139戦出走、13-9-5-112、勝率9.4%、連対率15.8%で、リーディング41位である。同期でトップであり、1年先輩の松本大輝騎手27位（連対率14.0%）、横山琉人騎手31位（連対率10.2%）、角田大和騎手32位（連対率13.1%）らと比べても、勝ち星は少ないため順位は下だが連対率は上回っている。（3月デビューで1年先輩と比べ出走期間が2ヶ月短い分勝ち星が少ないのは当然で、実力的には差がないのではないか。）
阪神で重賞レースがある日はトップジョッキーが参戦してくるレースが多くあまり勝てていないが、新潟など若手・中堅騎手が多いレースでは十分な結果を出している。
なお今週末11日12R 12日3R 7Rは注目レース
デビュー後3か月の成績としては、昨年の新人で1年目から活躍した小沢大仁騎手（昨年31勝、リーディング38位）と比べても遜色ない。
ほぼ毎週馬券に絡んでいる
今週は中京で16鞍騎乗、女性騎手対決も
さて、今村騎手は今週末中京で計16鞍騎乗する。1日9鞍は初めてで、土日で計16というのも最多。これまでの連対率複勝率で考えれば、3レースぐらいは馬券に絡む計算となる。
今村騎手がらみの予想としては、今週は女性騎手対決も楽しみである。
藤田菜七子騎手が中京の土日で計6鞍、永島まなみ騎手が同じく9鞍騎乗する。
なんと、この3名の女性騎手が揃って騎乗するレースが計3試合あるのである。
女性騎手の対戦成績は？
昨年、永島まな騎手と古川奈穂騎手がデビューし、JRAの女性騎手は3名となったことにより、女性騎手対決のレースが見られることになった。さらに、今年は今村騎手がデビューしたので、女性騎手対決の機会が増えることが期待される。
昨年3月以降、複数の女性騎手が騎乗したレースは176試合あった。うち、3名の女性騎手の対決となったレースは15試合で、残りは2名対決であった。今週末は3名対決が3レースも見られるのである。
複数の女性騎手が出場するレースでは女性騎手は買い
もちろん、女性騎手の対決が見られるとは言え、どちらも着外という結果もあるわけだが、3名対決の15レースのうち6レース（すなわち4割）で女性騎手が馬券に絡んでいる。
ちなみに、1～3着を女性騎手が占めたレースは1試合しかない。昨年4月17日の新潟7Rで、古川奈穂1着、藤田菜七子2着、永島まなみ3着であった。
果たして、今週末は女性騎手でワンツースリーのレースが見られるだろうか。
なお、複数の女性騎手が騎乗した176レースのうち、48レースで女性騎手が1～3着に来ている。約27%すなわち4レースに1レースは女性騎手が馬券に絡んでくるので、軽視できない。
複数の女性騎手が出場するレースでは女性騎手は買い、とも考えられる。
今村騎手の得意条件は、ダート1800、稍重
さて、今村騎手であるが、芝ダート別に成績を見ると、ダートが得意そうである。
距離では、長いほうが成績が良いようだ。
マイナス4kgの減量騎手である。その利点を活かし、馬がバテないよう走らせるのが上手いのだろうと考えられる。
ダートの稍重で成績がいいのもそのためかもしれない。
傍証として、乗り替わりの成績が悪くないことが挙げられる。
あと一歩だった馬をマイナス4kgの効果で勝ち負けさせられる、そのような騎乗依頼が多いのではないか。
土曜8R芝2000、土曜12Rダ1800、日曜2R ダ1800で応援
従って、狙い目はダートの1800、1900あたり。土曜は午後から雨予報なので、土曜の後半と日曜の前半はおあつらえ向きに稍重馬場になるだろう。
土曜12Rダート1800・2勝クラス、日曜2R ダート1800未勝利での好走が期待できる。あと土曜8R芝2000・1勝クラスもいいかもしれない。
オッズや相手関係もあるので、応援馬券（単複）を買ってみることにしよう。
3名対決の3レースはそれぞれ1勝ずつと予想
さて、3名の女性騎手対決が見られる3レースの予想である。
土曜12Rは今村騎手の得意な条件、日曜3Rはダート1200の未勝利戦で予想がむずかしいが、稍重が残っていて藤田騎手がスタートダッシュを決めそのまま逃げ残り、日曜7Rは藤田騎手が人気になりそうだが、永島騎手が意地を見せる、と予想する。