台湾で最近流行っているサービスを紹介します
マネーフォワードの部署の一つであるマネーフォワード XでUIデザイナーをやっています楊(ヨウ)です。
台湾出身ですが現在は日本でデザイナーとして働いていて、今はメインでUI/UXデザインに携わる仕事をしております。
今の時代はインターネットのおかげで、瞬時に世の中の情報が手軽に入手できるようになりました。しかし、海外の情報は現地にいないとどうしてもわからないものも多くあります。どのような日常生活を送っているのか、どういうサービスを日々利用しているのか、インターネットで入手できる情報はやはり限られているのではないかと思っています。
この記事では、私が台湾に一時帰国した時に自分で調べたり、現地に住んでいる友人から入手した情報などをもとに、台湾のトレンドのアプリやサービスを紹介したいと思います!
目次
・Pinkoi(ピンコイ):クリエイターズのECプラットフォーム
・蝦皮(ショッピー):BtoC・CtoCのECプラットフォーム
・街口支付(ジェーコーペイ):勢いよく展開してきた電子決済サービス
・foodpanda(フードパンダ):まるで台湾版UberEats
・WeMo Scooter(ウィーモースクーター):代表的なスクーターシェアリングサービス
・GoShare:電動スクータースタートアップが提供するシェアリングサービス
・最後に
Pinkoi(ピンコイ):クリエイターズのECプラットフォーム
Pinkoi(ピンコイ)は、台湾の代表的なスタートアップ企業です。文房具・ファッション・雑貨などのデザインプロダクト通販サイトです。デザイナー(クリエイター)が自分のオリジナル商品を販売できるプラットフォームで、今は台湾をはじめ、日本・香港・中国・タイなどアジア中心に市場を展開しています。
Pinkoiは、デザイナーの商品が国内だけではなく、海外に向けてより多くの人々に届けたいという想いが込められています。スムーズに取引できるように翻訳や支払い、発送周りの機能に注力している印象があります。
Pinkoiの本社は台湾ですが日本にも拠点があり、日本市場に向けた施策やイベントの開催なども積極的に行なっています。日本での認知度も上がってきている印象がありますので、今後の展開も非常に期待できるサービスです。
国内のクリエイターの商品が海外へも届けられるというコンセプトであるものの、やはり海外発送は人によって対応不可の場合もあります。送料・発送時期などについてアプリ内でしっかり確認のフェーズが設けられて親切な印象を受けました。
蝦皮(ショッピー):BtoC・CtoCのECプラットフォーム
蝦皮(Shopee / ショッピー)は台湾のECプラットフォームです。ユーザーはショッピー上で商品を購入・販売できるだけでなく、オンラインショップを立ち上げてお店を運営し、ダッシュボード上で日々の売上などを管理することができます。
Shopeeはシンガポールで立ち上げられ、今はマレーシア、タイ、台湾、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ブラジルへ事業を拡大しました。最初はCtoCサービスとして、個人間のプラットフォームサービスだったのですが、今はすでにBtoCまで展開しています。普段のお買い物でもECサイトとして利用され、サービスが浸透してきています。
ShopeeアプリはECサイトならではの賑やかさがあり、お支払い方法をのぞいてみると、クレジットカードと代引き以外、後ほど紹介する電子決済の街口支付(ジェーコーペイ)も対応しています。
街口支付(ジェーコーペイ):勢いよく展開してきた電子決済サービス
街口支付(JKOPAY / ジェーコーペイ)は台湾発祥の電子決済サービスです。私個人の肌感ですが、台湾ではLINE PAYの次にJKOPAYをよく見かけるという印象です。
支払い方法はQRコード・バーコードです。JKOPAYを見てみると、PayPayと似たような戦略で、単に決済アプリではなく、スーパーアプリに向けて成長していて、決済だけでなく、タクシー配車、デリバリー、飲食店予約、クーポンなどコンテンツが充実しています。
機能が盛り沢山で、UIはPayPayと似たような印象があります。アプリ内で提供しているサービスは全てジェーコーペイで支払いを完結できるので便利です。
街口支付(ジェーコーペイ)のレシート保存機能
これらの機能以外でもう一つおまけとして紹介したいのは「レシート保存」機能です。この機能を説明するためには、まず台湾の独特なレシート文化の説明からします。
台湾では、買い物をする際にもらうレシート一枚一枚に宝くじのような番号が付与されています。2ヶ月おきに当選番号を発表して当たったら賞金がもらえるようになっています。(当初はお店の脱税を防ぐため、消費者のみんなに積極的にレシートを受け取ってもらう対策でした)
(一番低い当選金額は約800円で、一番高いのは約4000万円です)
毎回のお買い物でもらったレシートを2ヶ月間保管するのはなかなか手間がかかるので、台湾ではレシートをスマホに保存できるアプリサービスがたくさん出てきました。
さらに便利なのは、これまでは新聞やWebページに掲載された当選番号を人力でレシートの番号と照らし合わせていましたが、アプリで管理することで当選したかどうかを一瞬でシステムが照合してくれます。しかも、郵便局の口座と連携しておけば、振替ですぐ賞金の入金も行われます。(これらは、私が日本に来る前に存在していなかったサービスで、最近帰国した時逆カルチャーショックを受けてびっくりしました)
foodpanda(フードパンダ):まるで台湾版UberEats
foodpanda(フードパンダ)は、簡単に言うとUber Eatsのようなフードデリバリーサービスです。
私が台湾に一時帰国した時、路上で見かけるデリバリーは、foodpandaが圧倒的に多いです。(foodpandaのデリバリーバッグがド派手なピンク色で目立っているだけかもしれませんが)
foodpandaはドイツの企業ですが、サービスを展開しているのは台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポールなどアジアがメインになっています。
日本のUber Eatsでは自転車での配達が多いですが、台湾では、圧倒的にスクーターが多いです。スクーターの発達している台湾ならではの風景ですね。
アプリのデザイン面から見てみると、全体的にUber Eatsと似たような体験で、洗練されたデザインで迷いなくスムーズに操作できました。お支払い方法はクレジットカードもしくは代引きです。
WeMo Scooter(ウィーモースクーター):代表的なスクーターシェアリングサービス
スクーター社会である台湾にとって、スクーターは国民の生活と切り離せない存在になっています。自転車のシェアリングサービスは色々な国で発展してきましたが、台湾ではスクーターのシェアリングサービスが近年注目されています。
WeMo Scooter(ウィーモースクーター)は、2016年からスクーターのシェアリングサービスを展開しています。はじめは台北エリアから提供し、今は第二都市の高雄の一部エリアも展開しています。
WeMo Scooterは、アプリからGPSでレンタルできるスクーターの場所を検索し、乗り捨てができて利便性が高いです。ちょっとした移動ならとても便利です。
スクーターを探してレンタルする、それだけのアクションなので、UIもシンプルでとてもわかりやすいです。
GoShare(ゴーシェア):電動スクータースタートアップが提供するシェアリングサービス
スクーターのシェアリングサービス、GoShare(ゴーシェア)は、台湾の電動スクータースタートアップGogoro(ゴゴロ)が提供しているサービスです。
WeMo Scooterと同じくスクーターのシェアリングサービスですが、Gogoro社自体の創業は2011年で、早い段階からすでに電動スクーターの開発と販売で事業を展開しています。
GoShareというブランドが正式的に立ち上がったのはWeMo Scooterより3年も遅く2019年になります。自社の電動スクーターを提供して台北などのエリアにシェアリングのサービスを展開しています。
まだまだサービス展開に先手を打った勢いを持っているWeMo Scooterと、今後GoShareはどう戦っていくのか気になるところです。
GoShareのアプリUIをのぞいてみると、サイトにあったキャラクターもあちこちに登場しています。全体的にまとまりのあるビジュアルで世界観も伝わってきますね。
最後に
台湾の衣食住周りのトレンドサービスを簡単にまとめました。日本のサービスとの共通点もあれば、独特な文化を持つ面もあります。
ネットショッピング、電子決済、フードデリバリー 、シェアリングサービスなどは生活する上で切り離せない存在のためサービス自体は大して変わりません。でも、さらに中身を見てみると、レシート機能やスクーターの活躍など、その土地の生活習慣に最適化されており、独自の特徴があります。
これらの情報がサービスづくりに対して、何かしらの刺激になれば嬉しいです。
画像引用:
https://jp.linkedin.com/company/pinkoi
https://shopee.tw/
https://www.jkos.com/
https://www.foodora.com/
https://www.facebook.com/WeMoScooter
https://www.ridegoshare.com/
それぞれアプリのスクリーンショット