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#3 好きと似合う
神奈川県の横浜でパーソナルスタイリストをしています、Caoliです。
パーソナルスタイル=おひとりおひとりへの「似合う」のご提案をしています。
イメコンで言うところの「似合う」は、顔を含む身体的特徴と纏うものの調和です。
法則に則ると、見る人に均整や安定を感じさせます。
そこから連なって清潔感や信頼感、活力、自己理解の深さや性格の良さのような、よい印象、よい雰囲気を醸すことができます。
イメコンの活用は、それらを整えるステップと、それらを土台にするステップがあります。
身体を覆うカバーの最適化が目的であればそこで止まっていただいてOKです。2ステップ目は趣味の領域なので、ご自身の不安や手間が除けているのならもう充分かと思います。
モチベーションが上がらないのなら、世に数多ある楽しみを見出せない領域だっただけのことです。
ただ、すぐに店頭の品物が選べるようにはならないので、そこまではアフターフォローのご利用をお勧めします。いっそ品物選びは任せてしまう、という選択肢もありますね。
感覚で2ステップともできていて、診断を受けても答え合わせにしかならない方もいます。
そして意味がないと判じる方もいれば、間違っていなかったと安心する方もいます。
アナリストやスタイリストは概ね2ステップ目にいるので、診断結果を提示しながら「好きなものを着て」と言います。
診断結果というルールに縛られてしまうと、喜びの部分がなくなってしまいがち、と知っているからです。
単純に「好き」と思えないとアガらないのです。
「これ好き」と、ナニかを感じてお買い物をしても、身につけたときのミスマッチだけを感じ取ってしまっている方もいるでしょう。
その場合は「好き」と「似合う」の何かが大きく、または複数のポイントでズレている可能性は高いです。
「好き」だけではしっくり来ないので、センスがないと不安がられますが、お洋服の組み合わせだけ見ると素敵だったり、お顔立ちとそれぞれのデザインは調和していたりします。
「好き」を作り出す引力が何かはあるのです。
だから色か形か素材を引き寄せるか、きちんと似合うアイテムを1点足して、纏う人に馴染ませれば素敵になります。
そもそも好きが判らない、ナニかを感じることに憧れつつも、そのアンテナが機能不全だから良し悪しがわからないのだと思っている方もいます。
もしかしたら、しっくり来るからこそ好きになるタイプかも知れません。
流行色やトレンドのデザインが似合うものでないと、ピンと来る経験をするのが難しくなります。逆にタイミングが合えば、好きと似合うが一致していた可能性が高いです。
脳の先天的な特性に「センス」というものがあるとしても、数をこなさなくては絶対に現れて来ません。
センスのよい人は100%、似合わないものを着る経験も相当に積んでいます。先天性というより経験則、という人も一定数はいることでしょう。
「好き」を気持ちよく着る経験をするために、試行錯誤の部分を理屈でショートカットしようとするのが、2ステップ目のイメコンです。
「好き」だけで心の栄養の濃度として足りる方は、メソッドなど無視して構いません。
冠婚葬祭やビジネス、婚活などの他人からの評価に軸を置くシーンでの道標くらいに思って下さい。
「似合わないの知ってるけど、それ振り切るくらい好きなんだよね」は心強さや潔さにつながると思います。
「好き」は存分に楽しんで、「似合う」を調味料としてうまく使えるのがいいのでは?と私は思っています。