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#5 吸収されるコスメ

神奈川県の横浜でパーソナルスタイリストをしています、Caoliです。
パーソナルスタイル=おひとりおひとりへの「似合う」のご提案をしています。

イメコンのメソッドで「似合わせ」をする際、かなり有用なのがメイクです。
たとえば骨格と顔タイプで似合うものにズレができてしまったとき、メイクで顔のバランスを変えることができます。パーソナルカラータイプが異なる色を着るときにも、足りない血色を足したり、強すぎる艶を抑えたりすることができます。

メイクをする上で気をつけたいのがコスメ選びです。
スプリングの方が艶肌にラメを載せると、目の輝きと相まってとても活き活きと華やか見えます。ただ喪の席などにはそぐわないので、艶を抑えたいこともあります。
このとき、かなり徹底しないと素肌の艶が透けることがあります。

パーソナルカラーの4軸「色相」「明度」「彩度」「清濁」のうち、「清濁」の影響が大きく「明度」の影響が小さい方は、明度は低いものの清色である黒でも艶感を失いません。
また肌質、つまり乾燥の度合いや水分や油分の保持力で、ベースメイクアイテムが持つ艶をキープする力も異なります。
若くて肌が丈夫なショコラスプリングの方は、「マット吸収肌」の可能性が高く、下地もファンデーションもパウダーもマットタイプをしっかりめに塗布して、少しくすみのある色でメイクするくらいでやっとマット肌がつくれることになります。
逆に「艶吸収肌」なら、下地もファンデーションもパウダーも艶タイプで、ハイライトや艶系チークを入れてもテカテカにはなりません。

青みや黄みを吸収してしまう方もいます。
黄みの肌色を持つブルべさんは、コスメの持つ青みを肌が補正してしまうことがあります。紫を塗ってもピンクや赤に発色します。
紫っぽい唇のブルべさんだと、青みがブラウンの黄みを補正してカシスカラーに発色したりします。
ピンク肌のブルべさんは、オレンジの赤みを吸収してしまうので黄色っぽさが肌から浮いてしまいます。
色白のイエベさんは、コーラルピンクの赤みがもともとの血色に馴染んでしまいオレンジっぽく発色したり、黄みの強い肌のイエベさんはには、ブラウンの黄みが馴染んで赤っぽく発色したりします。

マットな肌に鮮やかな色を載せると、ふわっと広がる方と肌色の方がくすむ方がいます。強いくすみ色を載せると色素沈着が浮き上がる方と滑らかさを増す方がいます。
艶肌に原色を載せると、溶け込む方とギラ付きに変わる方がいます。くすみ色を載せるとパサつく方とやはり滑らかさが出る方がいます。

肌色と透ける血色、載せるアイテムの色素の種類と密度、隣り合う目の色や髪、唇の色、そして肌質やエイジングサインとも馴染んだり、際立たせあったりします。結果はプラスに働いたりマイナスに働いたりします。
統計が取れたり、体系化できてたりしているという話を聞かないのは、パターンが多すぎる為でしょう。それでも「そういう現象がある」のは確かです。

〇〇タイプ優勝コスメがしっくりこない、思ったような質感や発色でないのはそれほど珍しいことではありません。そしてこれもパターンがありますし、唇と瞼では異なることがありますが、手の甲や手首の内側、母指球は瞼や頬の参考にできます。
カウンターでタッチアップができればベストですが、きちんと観察すればドラッグストアのテスターでも発色を掴めるようになりますので、諦めないで下さい、ね。

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