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サーフトリップを通して世界を学ぶプーケット編
サーフトリップとは、サーフィンを目的に旅をすること。
サーフィンは自然を相手にするスポーツのため、観光地ではなく、むしろ未開のエリアや秘境に足を運ぶことが多くあります。
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もちろん旅のメインはサーフィンですが、その道中や滞在中に得られる多くの学びも、サーフトリップの醍醐味の一つなんです!
今回の記事では、サーフトリップを通して世界を学ぶプーケット編をお届けします!
第三国トランジットで広がる視野
僕は急ぎの旅でない限り、第三国をトランジットして目的地に向かうことがよくあります。
理由は単純で、「いろいろな国や地域を自分の目で見たい・体感したい」という想いがあるからです。
自分の目で見て、肌で感じたものを大切にしたい(ピュアおじさんか。笑)
ネット上の情報では「知っている気になる」だけで、本当の体感には勝りません!
ということで今回のプーケット行きでは、コロナ明け久しぶりの上海経由を選択しました。
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機内誌から広がる世界観
飛行機に乗ると、必ず機内誌に目を通します。
特に路線図マップを見るのが好きで、
「こんなところにも飛んでいるのか」
「次はここに行きたいな」
と脳内トラベルを楽しむのが僕の機内で楽しみです。
今回、中国系航空会社の機内誌を読んで改めて認識したのが、台湾が「中国国内」と表記されていたことです。
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ニュースや本で知識として知っていても、実際にその事実に触れると、また違った理解が生まれます。
このような体験は、旅でしか得られない気づきの一つでしょう!
浮くサーフボードの可能性
中国ではサーフィンが人気を集めつつあるようです。
特に「中国のハワイ」と称される海南島は、サーフィン体験を楽しむ中国人で賑わっているとのこと。
機内誌にもサーフィンが取り上げられていましたが、そこに描かれていたのは、円盤のように浮いているサーフボード。
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最初は「中国人にはサーファーはチューブの中で浮いているように見えるのか?」と笑っていましたが、ふと「もしかして本当に浮くサーフボードを開発しているのでは!?」と思い直したとたん、
「既に実用化しているのかもしれない!」
「世界のドローン市場を牽引するDJI社なら、そんな技術革新も夢ではない!」
ドローン黎明期に深圳を訪れた経験がある僕としては、半分冗談で、半分本気の自分に思わず笑ってしまいました。笑
上海空港で見た中国経済の一面
今回のトランジットで立ち寄った上海空港では、使われていない搭乗口や空きテナントの多さが目につきました。
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「中国が風邪を引くと世界が風邪を引く」と言われるほど、中国経済の動向は日本を含む世界中で注目されています。
この空港の光景もまた、中国の経済状況を肌で感じる瞬間でした。
ロシア人と中国人が集まるプーケット
現在、日本からプーケットへの直行便はありませんが、中国の主要都市やロシアのモスクワ、ウラジオストクからは直行便が数多く就航しています。
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特にロシアではウクライナとの戦争の影響で、多くの国がロシア人の観光ビザを厳しく制限していた中、当時タイはロシア人に対して緩和的な政策を取っていました。
そのため、多くのロシア人が訪れ、街にはロシア語表記が溢れ、コンビニではウォッカやテキーラなどロシア人が好むハードリガーが大量に売られていました。
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戦火の中でもバカンスを楽しむロシア人の姿は、日本国内の報道だけでは想像もつかないでしょう。
このような事実もまた、現地で目にするからこその経験・体験です。
旅から得られる学び
サーフトリップは、単なるサーフィン旅行ではありません。
旅先で触れる文化や景色、そして現地でしか得られない気づきは、世界の現実を知り、自分の視野を大きく広げてくれます。
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現在はネットを通じて情報が簡単に手に入る時代ですが、画面越しの「知っている」と、自分自身で体験し体感する「知る」には、大きな違いがあります。
旅で実際に見て、感じて、考えることは、ネットでは得られないリアルな価値をもたらしてくれますし、それはきっと、あなたにとって何ものにも代えがたい経験になるはずです!
これからも僕自身サーフトリップを通じて、自らの足で世界を感じ、未知の発見や学びを皆さんにお伝え出来ればと思います!
【サーフトリップデザイナー】
萩原 祥志 (Yoshiyuki Hagiwara)
サーフトリップコミュニティーを運営しています。
公式HP http://maha.surf/
Instagram https://www.instagram.com/yoshiyuki_hagiwara_