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血液のがん発症から⑥

無菌室での入院生活
部屋にはトイレ、洗面台、冷蔵庫とテレビしか無い。ベッドの横はビニールハウスみたいなカーテンがあり、とんでもなく大きな空気清浄機が結構な音をたてて一日中稼働している。もちろん部屋からは出られないので廊下がどうなっているとか、どうやってこの部屋に入ったとかもわからない。
この頃はまだ緩めの点滴や輸血ばかりで身体は良く動く。唯一の楽しみは病院食と家族とのビデオ通話だった。週2回ほど着替えと飲み水(生ものは全面禁止だったため)を嫁さんや子供に持って来てもらうも一切面会禁止。帰りに部屋の窓から見送るも豆粒ほどにしか確認出来ない。ホント毎回申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
何の体調変化もなく、ただただ白血球中の好中球と血小板の数値が上昇するのを待っている状況。低すぎる血小板の数値が上昇しないとシャワーに入らせてもらえない。低すぎる好中球の数値が上昇しないと無菌室から出られない。退院なんて夢物語みたいな😢

続く

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