準備だけしておいて施設に入るのはぎりぎりで!
リアルなお話 要支援1で老人ホームを探しておられるケースについて
本日は仕事で、要支援1の80代後半の女性をおばさんに持つ姪御さんの相談対応をしましたので、そのことを記事にしたいと思います。
そのおばさんはご主人を亡くされてから10年以上経ち、お一人で悠々自適の生活を何年もされておられます。
要支援1(介護保険では一番軽い認定)になってから、もう数年は経っているとのことで、現在ヘルパー週1回掃除(お風呂掃除メイン)を目的に来てもらい、週1回半日デイサービスに行き、リハビリをされておられます。
高齢のおばさんのお姉さま、お兄様をすでに亡くされ、ご兄弟は本人だけになり、お子様はおられない方でした。駅前のマンションにお住まいでお一人で80㎡以上のところに賃貸で一人でお住まいになっておられます。亡くなられたご主人の兄弟の娘である姪御さんがいろいろと手助けをしてくださっておられるとのことでした。
最近同じ階のご高齢の方が亡くなったり、古くからの友人も最近、ある老人ホームに入られたとのことから、今後の自分の行末を考えて老人ホームを照会してほしいとのことでした。
私は地域包括の職員経由でご相談を受けてご自宅を訪問しました。
話を伺うと、マンションと屋根がつながっているスーパーへの買い出しやゴミ捨て、ワンション前にあるクリニックへの通院、調理、洗濯もご自分でされておられます。
このケース、あなたが姪御さんならどのように考えて、どうしますか?
アドバイスとして 施設見学だけしておいていて、できる限り今の生活を続ける
私がその姪御さんにしたアドバイスは、施設への見学は何度でもお付き合いしますが、今無理して老人ホームに入らず可能な限り現在の生活を続けましょう!ということでした。
自由に外出が出来る老人ホームもあるにはありますが、老人ホームなり、高齢者住宅での生活を始めると今出来ていることをしなくて良い生活になります。
人間は使わない機能を直ぐに退化させてしまいます。買い物に行く必要が無く、ゴミを捨てに行く必要もなく、料理も後片付けもする必要が無い…。
そもそも、このおばさんはそんな生活を望んでいるわけではないのです。
これから自分が老いていって出来ないことが増えて、姪や甥に迷惑をかけたくないと考えておられるのです。
その心配は分かりますし、姪御さんもご理解されています。
結論的には時間をかけて見学をたくさんして準備することに
私はまだまだ自宅で在宅サービスを受けながら今出来ることを、少しでも長く続けて生活することを勧めました。
おばさんも姪御さんも納得され、その選択肢が一番自分たちが臨んでいることを再確認されました。
ご高齢のおばさんが転倒から骨折して入院後、一人暮らしが困難になる可能性も十分あります。
なので元気な今のうちからいろいろと見て廻って準備しておくということになりました。素晴らしい選択だと思います。
不安な気持ちは放っておいても解決しません。
ですが具体的な行動を取って不安の原因を潰していけば、少しでも安心して今を生きることが出来るはずです。
結果的には涼しくなる頃(9月末)に数件、施設見学に行くことになりました。この方が来年施設に行くことになるのか5年後に行くことになるかは誰もわかりません。
でも、今出来ることを最大限活かして、今の生活をエンジョイ出来ることこそ素晴らしいことだと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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私達も今出来ることにフォーカスして、今を精一杯生きましょう!
それからもう一つ!
高齢者こそ駅前の便利なところに住むことをお勧めします。かなりの高齢になってからの転居はお勧めしませんが60代、70代の元気なうちにこそ一人暮らしが継続できる環境が良いですよ!