不安から老人ホームを探そうとしていませんか?
本日の話題は、実際にあった出来事を元に書いています。
2カ月前に最愛のご主人を亡くされた81歳になるご婦人が一人で暮らすのが不安である、という理由で老人ホームを検討したいとのことでした。
ケアマネ経由で相談があったのですが、だいたい上記のような内容です。
詳しく聞くために、実際にご本人にお会いしに行きました。
自宅を訪問してびっくりしました。
我が家よりもきれいで片付いていました。カレンダーにはきちんとご自分の予定を記入され、買い物、食事つくり、洗濯、掃除などの家事も全く問題なくこなせておられました。
ご主人が亡くなられたショックのせいか若干の理解力の低下や混乱が見られたようですが、一過性の可能性が高いと思われます。
「今後のことを考えると不安で…」とのことでしたがお話しした結果、今のおうちでの生活を継続することをお勧めしました。
結果、「もう少し自宅で生活してみます…。」と言われました。
このお話の結論ですが
「不安だから施設に入りたい」は考え直した方がよいということ。
不安の理由を具体的な方法で対応していきましょう。
服薬管理ができないとか清潔に排泄できないとか自宅でいつ転倒するかわからない、などの理由の場合は施設さがしは真剣にした方が良いと思います。
自分が考えている以上に生活環境が変わることは人間にとってストレスがかかります。一気に認知症が進むこともあり得ます。
可能な限り住み慣れた自宅での生活を継続させることの方が余程、幸福に過ごすことが出来るはずです。
人とのかかわりを持つことが面倒だと感じる方であっても孤独感を解消するためには半強制的に人と会う仕組みを作った方が良いと言えます。
自分が思う以上に人間は人と関わることで人間らしさを保つことが出来ます。ちょっと面倒くさいなと感じるくらいでも、孤独と不安を抱えながら生活するよりも健全です。
高齢になればなるほど、筋トレとコミュニティーへの参加を重要視していきましょう!!