重要!老人ホームを探す具体的ポイント!
老人ホームの良し悪しは何で決まるか?
皆さんの推測通り(!?)、老人ホームの良し悪しは人で決まります。(もちろん建物の綺麗さや設備の良さも重要です)でも外から施設を見ても、良い職員がどれだけいるのかはわかりませんよね?
老人ホームで働く人の良し悪しはどうやって見抜くか?
結論「求人を常に出している施設には近づくな!」
一つの判定基準に過ぎませんが、介護職員の離職率が高いところは危険です。経営者が現場の意見を無視して入居者を入れ続けたり、手のかかる入居者をよく調べずに入れる等しているところは職員がついていかないです。
また、適切な判断をしている職員が正しく評価されず、自分の好き嫌いを主張したり、派閥を作ってチームケアの目的遂行の邪魔をするような職員が古株として残っている施設は宜しくないですね。
そういう施設は良い人材程、早く見切りをつけて辞めていきます。結果的に職員の離職率が高くなります。
絶えず求人を出しているところは怪しいですね。施設の規模が大きくなればある程度必然的に常に人手不足になることもやむを得ないのですが…。
介護の世界では、ある意味では働き手の方が立場が強くなっています。働く人達の労働環境が良くないとケア内容の質も低下してきます。
空室が25%を超えている施設、法人には要注意!
空室を多く抱えている老人ホームはその施設の運営をやめてしまう可能性があります。老人ホームのM&Aは珍しい話ではありません。経営母体の財務状態にもよりますが、法人規模が小さく、老人ホームの経営が法人の主な収入源である場合は特に危険です。母体が医療法人で医療での売り上げがメインである場合などは簡単に倒産することもないかもしれません。場合によってはM&Aによって以前の法人より、良い運営がされることもあり得ますが、スタッフもある程度変わってしまうこともあり得るので要注意です。
追加料金が多い施設は要注意!
老人ホームの介護料金徴収方法には、大きく分けて「定額制」のタイプと「積み上げ式」のタイプの2種類があります。
定額制であっても、オムツ代、電気代、日用品代は実費負担の所は多いです。しかし最も気をつけなければならないのは「積み上げ式」タイプの施設で、介護保険の※区分支給限度額を超えてサービスをするために実費(10割負担)でサービス利用料を徴収しますという施設です。
※介護度によって利用出来る量(単位数)が違う。要介護度に応じたMAXの単位数のこと
施設のパンフレットなどには毎月かかる費用は8万円!などと書かれていても食費、電気代、医療費、薬代、散髪代、日用品費代は記載されていいません。上記の内容はやむを得ない出費として想定がつくのでそれほど問題ではありませんが、問題は介護の費用です。介護保険で払う介護費用は収入に応じて1~3割と幅があります。(この負担割合についてはまた後日、詳しく述べたいと思います。)今回はそれほど詳しく説明しませんが、定額制でない老人ホーム(介護施設と一般的に思われているもの)の方が数は多いです。私がここで一番気を付けてほしいと注意喚起しているのは、料金積み上げ方式の施設で、自費を数千円以上取るタイプの法人、老人ホームです。
事業所としての言い分があることは理解できるのですが、支払う側のデメリットを考えると月に1万円以上の自費分の介護サービスを支払っているなら場合によっては定額制の施設に移り住んだ方がよい場合もあり得ます。
仕組みや料金も理解した上で、もろもろの条件を考えても、なお今の施設にとどまる場合はそれでも構いませんが、そうでない場合は要検討です。
これから施設を選ぶ場合の方は、介護保険(1~3割)の範囲の中で、介護サービスをしてくれる老人ホームなのか、そうでないのかをよく調べてください。
まだまだ老人ホームの良さを判断する視点はありますが、本日のところはこれぐらいにしておきます。
本日の記事のまとめ
老人ホームの良し悪しは人で決まる。
常に求人を出している老人ホームには要注意。近づかない方がよい。
空室が25%を超えている施設は要注意。近づかない方がよい。
介護費用の支払いが、介護保険外でも発生する可能性がある老人ホームは要注意。近づかない方がよい。
以上です。
皆さん、大切な人の老人ホームを探す際には、気をつけましょう!